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セリエA 18節 ミラン×インテル [セリエA]

楽しみにしていたミラノダービー、皆さんご覧になられましたか??
いや~、久々に見応えのあるいいゲームでしたね!素晴らしかった。
ミランもインテルもいいチーム状態で迎えたダービーマッチ、
こういうゲームもなかなかお目にかかれないかもしれません。

17節を消化した時点でミランは勝ち点でユーヴェと並び、得失点差で首位。
インテルは順位は5位でミランとはポイント数でまだ開きはありますが
ここ最近はチーム状態も上がってきてここでいい結果が出せれば間違いなく
今以上に今後に弾みがついて首位争いに絡める可能性は十分です。

今日のインテルのスタメンはミリートとパッツィーニの2トップ。
中盤は左からアルバレス、カンビアッソ、モッタ、サネッティ。
最終ラインは長友、サムエル、ルシオ、マイコン。GKジュリオ・セザル。
長友はついにミラノダービーに出場ですね。はあ~、ホントすごい事です!
ベンチにはようやくスナイデル、キヴも復帰していました。

ホームのミランはパトとイブラの2トップ。
エマヌエルソンがトップ下の位置、左ノチェリーノ、右ボアテンク。
アンカーにファン・ボメル。
最終ラインはザンブロッタ、チアーゴ・シウヴァ、ネスタ、アバーテ。GKアッビアーティ。

前半の立ち上がりからいい緊張感の漂う主導権争いが展開。
激しさというよりは静かな闘志がぶつかり合っているような空気に感じました。
ミランがやはりポゼッションから積極的に攻撃を仕掛け、
インテルはチーム全員が統一した意思を持って集中した守備を徹底しボールを奪ってカウンター。
お互いのプラン通りにゲームを進めていきます。
パトの一気にトップスピードに入る飛び出しや
イブラの強烈な決定力や周りを上手く使うセンスはやはり脅威でしたが
今日のインテルは最近のいい流れをしっかり持続させ
組織的な守備、カバーリング、ポジションチェンジを行い
ミランの選手との駆け引き、相手のプレーを読んで自分たちの攻撃に繋げていました。
前半はお互い決定機を作りましたが、決めることはできず0-0で後半へ。

そしてゲームが動いたのは54分でした。
インテルはミランに自陣深くまで攻め込まれピンチを迎えた後
サネッティが右サイドからドリブルでミラン陣内まで持ち上がり中央ミリートへ。
アバーテが伸ばした足は届かずミリートがボールを収めそのままフィニッシュ。
ボールはポストに当たりながらもしっかりゴールネットを揺らしました。
難しい角度だったと思いますが、さすがはミリート。素晴らしいゴールでした。
先制を許したミランは66分にザンブロッタを下げロビーニョを投入。
するとラニエリはすぐさまそれに対応。アルバレスに代えてキヴをピッチに送り出し
長友を一列上げてアルバレスの位置に、キヴを左サイドバックの位置に入れてきました。
このあたりの監督采配もかなり面白いですよね。
しかしラニエリって堅実なイメージがあったのですが意外と冒険家なんですね。
この緊迫した試合展開でしばらくゲームから離れていたキヴを出場させて
長友を一列上げるなんて私ならできないかも(笑)
きっと選手をそれだけ信頼してるんですね。
76分にはミリートに代えてスナイデルも投入しました。

選手交代とポジションチェンジでの私の不安とは裏腹に
その後もインテルはそれまでと戦い方は変えず集中した守備からの攻撃、
ミランもまた何とかインテルの分厚い壁をこじ開けるべく攻め続け
80分にはセードルフ、83分にはシャーラウィを投入し波状攻撃を展開。
ミランの人数をかけたゴール前でのスピーディな分厚い攻撃に正直ヒヤヒヤさせられましたが
インテルは集中力を切らさず、落ち着いた対応でミランにゴールを許しませんでした。
そして勝利を確信したインテルは90分にはパツッィーニに代えフォルランを投入。
交代枠もしっかり使いきり0-1のままこの大一番を制しました。

今日は負けちゃいましたけどミランは昨シーズンもスクデットは獲ってますし
アッレグリ監督がいいチームにしてきましたね。
06-07シーズンにCLとクラブ世界一のタイトルを獲った後は
選手の高齢化や獲得選手の問題などで世代交代もうまくいかず停滞した時期もありましたが
その当時とは随分選手も変わっていいチーム作りができているようですね。
ゴール前に4人、5人とか入ってきての厚みのある攻撃、ディフェンスで固められてても
あの狭いスペースでパスを繋げてフィニッシュまで持っていく一連の流れはすごいな、と。
(リヴァプールもあれくらいゴール前に入ってきて欲しいものです!)
セリエもCLも今後が楽しみなチームに間違いありません。

さてインテルですが。。。今日は本当に素晴らしい戦いぶりでしたね。
チームの調子が上がってきたいい時期にダービーを迎えられて本当に良かったです。
チーム全員が今日のゲームにどういう意識で臨むかがしっかり統一されていて
選手それぞれが自分に与えられた仕事をきっちりこなしていましたし
それがまたチームとしてのまとまりも生んでいたように思います。
上手くいっていなかった時期は個人個人で相手チーム・相手選手に対応していて
チームの連携が見られなかったですが
今は攻撃も守備もチームに連動性が見られますよね。
選手のフィジカルコンディションもかなりいいようですし、こちらも今後が楽しみです。

しかし長友が、というよりも日本人選手がミラノダービーにフル出場するなんて
現実なんだけどやっぱり本当なのかな~??って思ってしまいますね。
今日はやはり守備の時間がほとんどでしたけど、よくやってたんじゃないでしょうか。
守備はアルバレス、カンビアッソ、サムエルとの連係も良くなってきましたね。
攻撃はインターセプトもしてましたし、積極的にシュートも撃ってましたし
自分らしさをこんな大舞台でアピールできるようになるなんてハートも強くなってきたのかな。
ただちょっと気になるのは毎試合ではないですが
たまに一瞬意識がどこかへいっている瞬間があるような気がします。
今そこでボールがきたらどうするんだ!?みたいな時が時々あるんです。
今日も一度あったように思います。私の思い過ごしなら良いのですケド。

しかしサネッティは何で最後まであんなに動き回れるんだろう。
38歳であそこまで質の高いプレーをしつつ90分運動量が落ちない選手って他にいるんだろうか。
もう尊敬以外ありません。本当に素晴らしい選手ですね。

インテル次節はホームでラツィオと対戦です。
これもまた大切な一戦ですね。ぜひいい結果を期待したいと思います!


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speedboy


キヴが復帰したてで使われるってのは,本当に大胆な采配ですね.
私は試合をりささんほど,というかほとんど試合は見ていないのですが,長友は,インプレー中に自分が認識する範囲をピッチ内から自分の周囲だけにする時がたまにあるような気がしています.如何に長友が凄いとはいえ,まだそのメンタリティーを90分維持し続けるのは厳しく,その瞬間に精神を休めているのではないかと勝手に推測しています.

しかし,ミラノダービーに日本人が出たということで,次はクラシコで活躍する日本人が見たいですね.


by speedboy (2012-01-17 08:45) 

りさ

☆speedboyさん 普段からラニエリは大胆な采配が多いのですが
 ダービーでの采配にはちょっと驚きました。でもなかなか面白いなあ、と
 思いました。これもやはり経験からくるものなのでしょうか。

 なるほど。ゲーム中のメンタリティを持続させる
 という作業の部分なのですね。確か私があれっと思った時もピッチ全体、
 またボールから目を離していたと思います。
 90分間高いメンタリティ持続させるのはやはり難しい事なのでしょうね。
 貴重なお話をありがとうございます。勉強になりました!

 クラシコで日本人選手が出場し活躍することを想像したら、それだけで
 何だか楽しくなってきますね^^ 
 その日が近い未来であることを期待したいです!
 
by りさ (2012-01-18 07:39) 

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