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EURO 準決勝 ドイツ×イタリアに思う [EURO 2012]

さてEUROもいよいよファイナルを残すのみとなりましたね!
今からワクワクしています[るんるん][るんるん][るんるん]

セミファイナルの2試合はどちらも素晴らしいゲームでとても面白かったですね[グッド(上向き矢印)]
ポルトガルは惜しかったなあ、と。素晴らしい運動量と集中力、動き出しで
スペインになかなか自分たちのサッカーをさせなかったですよね。
120分間で得点するチャンスもありましたが残念ながら決められず
PKで決着というのはホントもったいなかったですね~。
しかしスペインもあれだけポルトガルの前からの激しいプレスに苦しめられながらも
一旦ボールが繋がるとすぐに自分たちのリズムに持っていきそうになるのは
やっぱり対戦相手としては本当に一瞬たりとも気が抜けない怖さを感じましたし
スコアレスで突入したPK戦で勝ちきれたのはやはり勝負強さももっていますよね。
ファイナルではどういう選手起用・布陣で臨むのでしょうか?気になります!

そしてドイツ×イタリアですがイヤイヤイヤ、正直驚きました[たらーっ(汗)]
確かにイタリアも大会中にすごく調子を上げてきていましたし
チームのまとまりや士気の高さもすごく感じていたのでイングランド戦を観た後
これは可能性あるかもなあ、とは思いはしたのですが
なにせドイツのここまでの戦いぶりが圧倒的だったので
こういう内容と結果はちょっと予想できなかったです。

なぜドイツは負けてしまったのかすごく疑問に思ったので
例によって例のごとく(笑)今日もう一度じっくりと自分なりにゲームを見返しました。
そして今回は野口幸司さんとツネさん(宮本恒靖氏)が解説を担当されていて
お2人がFWとDFのそれぞれの立場から、また経験から
とてもわかりやすくて的確な解説をして下さったので
それに沿ってその時その時のプレーを何度もリプレイして見てみたりもしました。
実際ゲームが行われている最中、ゲームはすごいスピードで動いていくし
私は素人なので(笑)細かいところまで一瞬で見ることはまだまだできないので
たまには時間をかけてじっくり分析してみるのもとっても楽しいです[わーい(嬉しい顔)]
(本当はもっとそういう時間を増やしたいのですが・・・時間を下さ~い)
そういうわけで野口さん・ツネさんのお力も借りつつ感じた事を書きたいと思います。

まず前半ですがドイツもそんなに入り方もゲームの進め方も悪くはなかったと思います。
しかし前半だけで2失点というのはキツかったですよね。
失点シーンの1点目はやはりピルロがハーフウェイライン付近からではありましたが
プレッシャーを受けずに相手陣内の左サイドの高い位置にフリーでポジションを取っていた
キエッリーニに大きく展開したことから始まり、サポートに来たカッサーノがボールを受け
DFを引き付けて個人の力で振り切りゴール前にクロス
バロテッリが最初は付いていたバトシュトゥーバーの前に入る動きを見せた後
後ろに動き直してのヘディングシュートでした。
2点目はカウンターでしたが今度はモントリーヴォが自陣でやはりプレッシャーなく
前線へロングフィード。その前にバロテッリが最終ラインにいたポドルスキーとラームの間で
最初は横に動いてボールを受けるような動きを見せておきながら
ある瞬間にウラの大きく空いたスペースへタテに一瞬で抜け出し
ラームがボールの落下点を見誤ってしまったのか対応できなかったミスも重なって失点。
バロテッリのシュートのタイミングも良かったですよね。
どちらのシーンもフリーでパスを出させてしまいバロテッリとの駆け引きに
ディフェンスラインも負けてしまっていました。

そしてドイツはエジルとクロースが中央と右サイドでポジションチェンジは行っていたのですが
2人が中に偏りがちで中央から左サイドに人が集まりバランスが悪く
空いた右サイドでの攻撃になるのですがそこを上手く使えていなかったようでした。
(野口さんの解説ではイタリアが意識的にそうさせているのでは、というお話でした)
エジルもクロースもCMFですからどうしても中に入ってきてプレーしてしまうので
わざと右サイドからの攻撃に展開させて脅威であるラームの攻撃参加をさせないというのも
プランデッリ監督は計算していたのかもしれませんね。
ドイツは細かいミスが目立ちましたし失点してからは焦りも見え始めました。
逆にイタリアは前線からの守備意識も高く中盤でもゴール前でも
個人としてもチームとしてもしっかり守れていた印象でした。(さすがカテナチオ!)

後半からドイツはゴメスをベテランのクローゼ
動きも少なく調子の良くなかったポドルスキをロイスに代えてきました。
クローゼはゴメスに比べると前線での動きも多いし守備意識も高いですし
前半空いていた右サイドに(サイドに張れる)ロイスを置くことでバランスを修正してきました。
その采配はさすがで左クロース・中央エジル・右ロイスと並べることで
動きが出てきてクロースが中に入った時に空くスペースにラームが上がってきて
攻撃参加する形が作れ決定機を迎えることもできました。
71分にはボアテングを下げミュラーを投入
ミュラーもいろんなところに顔を出す捕まえるのが難しい危険な選手で
前線でよく動いてイタリアの堅い守備を崩そうとしてはしていましたが
まあイタリアのディフェンスは最後まで崩れませんでしたよね。
最後ハンドでPKは与えてしまいましたが相手の動きや変化に慌てることなく
すぐに対応しているところはさすがでした。ブッフォンの安定感も素晴らしかったですね。

ドイツがいつもの良さを出せなかった感はありましたが
イタリアがうまくそうさせていたのかな、というのと
元々守備は抜群に堅い国ですしそこへ今のような攻撃的な姿勢がプラスされ
とても面白いサッカーだと思いました。
ただ一つイタリアで気になったのは決定力の部分で
これはイングランド戦でも感じたのですが決定機に決められない場面がちょっと多いですかね?
このゲームではバロテッリとカッサーノが交代した後何度かあったと思うのですが
そのあたりがファイナルでどう出るのかな、と少し気になります。

それと両チームの試合間隔もかなり大きく影響していたと思います。
ドイツは中5日で休養は出来たけれど
心も体も少し落ち着いてしまったようなところがあったのかなと思いますし
イタリアは中3日で体力的にはキツいけれど3日おきの試合間隔のリズムは変わらないし
必ず決勝へ進むぞ、という気持ちも持続していたでしょうし
そのあたりも影響大きかったでしょうね。

このゲームを観て特に感じたことは
フリーでパスを受けて出せることの意味の大きさ
またそれをさせないために前からプレスにいくことの大切さ
それに加え前線でプレスに行くことで後ろの選手が守りやすい状況を作り出すこと。
相手のディフェンスを崩すためにポジションの細かい修正や動き直しをすること。
そして対戦相手をよく研究し目に見えないところで主導権を握るということ、etc・・・
まあサッカーって本当にいろんな事がいろんな部分に影響し合って
ひとつのゲームになるんだなあ、とまた改めて複雑さ・面白さ・
それを実際やっている監督・スタッフ・選手たちってスゴイよなあとつくづく思いました。

というわけで今日も長々書いてしまいましたが
決勝カードの私の予想、スペイン×ドイツは見事に外れてしまいましたが(笑)
イタリア×スペインもすごく楽しみです!
両チームの素晴らしいサッカーが
最高に面白いファイナルにしてくれることに期待したいと思います!
タグ:EURO 2012
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