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本田圭佑・ミランへ [欧州サッカー]

皆さまこんばんは!
昨日、本田圭佑選手のミラン入団会見が行われました。

特別に作られたプロモーションビデオあり、本田のシルエットを型どったロゴあり、
そのロゴが入ったプロフィールを挟んだファイルあり・・・
とまあ、その歓迎ぶり、というかミランのプロモーションぶりはさすが。
選手の入団に際して、こういったことはおそらく異例かと思われますが・・・

そんな周りの過熱ぶり、盛り上がりぶりにある程度振り回されながらも、
本田選手は至って冷静、マイペースで会見は行われました。

で、今日は公式会見前に行われた、スカパー独占のインタビューを文字に起こしてみました。
なお、公式会見とその後のミックスゾーンでのインタビューはこちらからどうぞ。

http://www.soccer-king.jp/sk_column/article/160784.html?pn=1

全文しっかり掲載してくれています。


以下は公式会見前に行われたスカパーの独占インタビューです。
インタビュアーはスポーツライターの木崎伸也さん。
少し読みづらいかもしれませんが、現場の雰囲気を壊したくないので、
お2人のやりとりは、ほとんど修正していません。
(あの、その、などだけ数か所、削らせてもらいました)

木崎さん 

これまでいろんな大舞台で本田選手は経験されてきたと思うんですが、こうやって、ものすごい会見の歓迎ぶりとか、またACミランという特別なチームで特別な興奮があるのかなあ、と。もしくは、まだ冷静を保っているというか。今の感情を教えて下さい。

本田圭佑 

まあ、それはね、皆さんの期待というのは非常に感じますし、嬉しい気持ちはあります。まあ一方で、まだ試合には出てないですし、まあようやくね、ここからがスタートっていう気持ちでいるという意味ではまだまだ冷静ではありますね。

木崎さん 

2日前、実際にスタジアムで試合を観ました。そこでまたいろんなインスピレーションを得たと思いますが、率直な感想を教えて下さい。

本田圭佑 

まあ一番気にして見てたのは、ファンが一つひとつのプレーにどこで反応するのかっていうのに興味を持って見てたんですけど。まあ今まで僕がプレーしてきた国とは異なる反応の、うん、新たなフィーリングを感じながら、感じながらまあ見てましたね。

木崎さん 

それは例えばどんなプレーか教えてください。

本田圭佑 

まあ、非常に目が肥えてるのか、やはり一つひとつのプレーの反応が厳しいというか、基本的にはブーイングのイメージがあったんで。ええ。俺もここでブーイングされるんだろうな、というふうに思いましたね。

木崎さん 

そのプレーをやっぱり、そのイメージトレーニングっていうのは本田選手の得意とするところだと思うんですが、今までずっとイメージトレーニング来る前に重ねていたと思うんですけども、実際その試合を観て、そのイメージトレーニングに何か変化とかありましたか?

本田圭佑 

まあ、チームが抱える課題っていうのはそれなりに分析してて、まあそれが自分が入ってどこまで改善されるかというところだと思うんですけど、まあ実際はそんな思っているよりも簡単ではないでしょうけど、まあやれる自信はありますし、何かしらチームにプラスアルファを加えて、まあそのプラスアルファというものでサッカーって劇的に変わるもんだったりもするんで、まあそのへんは、まあ楽観的にと言いますか、・・・うまくいくんじゃないかなあというふうに思ってますけどね。

木崎さん 

やっぱりACミランは本当に個が強いというか、本当にワールドクラスの個が揃ってるなかで、ただ、今ちょっと組織という面で、その化学反応がうまくいってないのかなあと。そういう個と組織っていう意味で、視点でどうでしょうか。

本田圭佑 
まあ本当に、一人一人の選手のレベルを見ると、世界最高峰のレベルでやれてる選手ばかりなので、もうその組織というところは、求めていかないと、むしろ求めていけば、世界で勝つチャンスはあるというふうに思ってますけどね。

木崎さん 

その本田選手が入った時に、こうやってカカ選手を使ってやろうとか、バロテッリ選手を使ってやろうとか、そういうパスのイメージっていうのはもうすでにありますか?

本田圭佑 

うん・・。まあ、おそらく聞かれるだろうなと思ってた質問なんですけど。まあそれは想像はしてますけど、まあいつも通りにやるということが非常に大事なんだと思いますし、まあそれが誰であれ、まあ自分のプレーをする、まあそこに集中したいなと思ってますね。

木崎さん 

ちょっと質問の角度を変えて、イタリアに来て5日経ちました。文化とか食事とか、実際に5日経ってどうですか?

本田圭佑 

まあ変わらないというか。サッカー主体でしたから、今までも。うん。ミラノに来ても、たぶんおそらく自分の生活スタイルは何も変わらないんだろうなあと。よく街が変われば・・・ハッピーになるよっていうふうな話だったんですけど、僕にとってはサッカーのプレー次第なんでそれは。うん。なので今のところ、場所が変わったっていうところよりも早くプレーしたい、まあそこで早く落ち着きたい、という方が気持ちが強いですね。

木崎さん 

以前から、エスプレッソが結構好きだな、というイメージがあったんですけど、本場のエスプレッソはどうでしょう?

本田圭佑

(笑)美味しいですね。ええ。はい。

木崎さん 

結構もうクラブハウスでも飲まれたんですか?

本田圭佑 

いや、まだ飲んでないです。

木崎さん 

すいません。変な質問で。(本田、笑いながら首を横に振る)またちょっとサッカーの話に戻って・・・
常に本田選手はイメージする自分が前を走っていると。で、それを追いかけて、日々努力をしているってことを聞いたことありましたけど、どうでしょう。だんだん追いつき始めてるんじゃないですか?

本田圭佑 

全然追いついてないですよ。ええ。むしろ離されてるくらいの流れですよね。まあ・・ね、日本人として、今ここに来て、まあこうやって期待されているというのは、僕にとってはひとつ誇りではあるんで。ただ、まあこのいわゆる待遇?に見合う選手に早くならないと。正直、この待遇が先行している部分が少なからずでもあるんで。じゃあ、彼らが僕にどれだけ期待してるかっていうのも、冷静に僕は分析というか、考えないといけないでしょうし、それを下回ったらいわゆる批判になるわけですから。おそらくすごい期待をしてるというところで、そこに自分のプレーが追いつかない、追いつきたい、という気持ちが強い。なので、環境先行型の僕にとっては、いい環境を与えてくれてるなあ、というのは正直思いますし、これに見合う選手になれれば、その今離されているもう一人の自分に追いつくチャンスはまだある、と僕は信じてますけどね。

木崎さん 

その環境先行型って意味では、ものすごい今期待、ある意味これは選手にとっては重圧だと思うんですね。
その重圧というのは今、心地良いものなんですか?それとも、まさに求めてたこういう厳しさが欲しかった。という、このへんの感想を教えて下さい。

本田圭佑 

う・・ん。まあプレー始まっちゃうとねぇ、何が書かれようとあまり気にならなくもなってしまうんで。ただ今は、あまりにもプレーから遠ざかってるんでね。そのへんはちょっとこう、もどかしいと言いますか。うーん・・・やっぱりやることやらないと。うん。何か。俺の仕事はここで喋ることじゃないのになっていうような、何か、うん。モヤモヤ感ていうんですか。は、まだやっぱありますよね。うん。期待だけされてる感じで、ずっと日々が続いてるんで。ええ。

木崎さん 

ある意味、こういう状態は選手にとって危険というか、悪い勘違いというのも起こしうると思うんですがそのへんの自分のバランスはどう保ってますか?

本田圭佑 

うーん。やっぱり、トレーニングをする時間がやっぱ限られてきますよね。こうういう場所で忙しいと。それは選手にとっては、もう本末転倒な状況ですから。まあその危機感、その物足りなさ、今サッカーに集中できてない感じっていうのは正直感じてますね。

木崎さん 

そういう中で限られた時間で、自分のやるべきことを今はやっているという感じでしょうか?

本田圭佑

まあその~、出た時には結果が必ず求められるので、まあそこに対して、今日もこれ(会見)が終わればすぐに集中し出せると思ってるんで。ええ。まあ後、数時間の辛抱かなと思ってます。

木崎さん 

まあこの時間もね、本当はトレーニングに費やしたいところでしょうけども。どうでしょう、いろんなクラブ、今までオランダとロシアでプレーしてきて、どちらのクラブでもリーダーシップを発揮してきたと思うんですね。で、このクラブでそういうコミュニケーション、選手とコミュニケーションとって、自分の色に染めていくというか。コミュニケーションとリーダーシップについて、ちょっと教えて下さい。

本田圭佑

まず、ロシアのクラブでリーダーシップを発揮してたっていうのもピッチ上だけでしたし、うん。ピッチ外ではほとんど。グランドでコミュニケーション取ってたくらいだったんで。うん。まあ僕にとってはここで、ピッチ上ではしっかり自分の伝えたいことを他の選手に伝えて、まあ少しでもいい方向に、まあレベルの高いサッカーにこう切り替えていければなというふうに思いますけどね。

木崎さん

あと、日本の子供たちに夢を与える存在になってると思います。今後、そういう夢を与えるという存在としてどういうふうに振る舞っていきたいですか?

本田圭佑

・・・・いや、僕はもう結果を出すだけですよね。まあ自分・・・がね、求めているものっていうものを、もっとこう強く願って求めていく、求めていき続けるべきですし、まあそうしないとおそらく自分の目標というものは達成出来ないと思ってるんで。まあその結果、子供たちに夢や希望を与えられて、もちろん子供たちだけじゃなく日本人、そしてアジア人、そして世界の人々。ここでプレーするということは、そういう人たちが注目しているということだと思っていますんで、そのへんの使命感というのは、より強くなっていくんではないかな、というふうにまあ思ってます。

木崎さん

今日、英語で会見するというのも、世界に自分のメッセージを発信するという意味合いもあるんでしょうか。

本田圭佑

いや、今日の英語の会見は僕にとってイングリッシュレッスンなんで。ええ。あの~ちょっと、いつもやってるイングリッシュレッスンのこう、一時間が今日のプレスカンファレンスです。

木崎さん

それはどういうことなんですか?レッスンというのは?

本田圭佑
 
英語、上手くなりたいなという。ええ。みんなと話す機会を設けてもらえたんで。ええ。じゃ、英語でと。

木崎さん

もうロシアにいる時から、スペイン語は勉強しているというのは、まあ知ってたんですけども、どうでしょう。
言葉の面ではスペイン語とイタリア語近いですが、イタリア語はもうすでに勉強されてますか?

本田圭佑

あ、イタリア語ですか?全然まだ挨拶もできないぐらいで。あの~、まあそれも何か情報が先走ってたんですけど。まあここから、選手とあと監督とチーム関係者と・・・ま、イタリア語で・・いや、でも思った以上に英語喋れる人多いんですよ。もうスタッフもいろんな人紹介されましたけど、ほとんどの人が英語喋れましたんで。覚える必要あんのかな、っていうのは正直、今のところ感じてます。あと、選手も何人も紹介してもらって、挨拶、初日ミラネッロ行った時にしたんですけど、英語非常に上手いんで、みんな。うん。さぼりそうですよね。この感じだと。通じないとね、覚えざるえない。でも、英語通じちゃうと、そこに甘んじてしまうんじゃないかっていうんで。うん。まあ、ちょっとずつですよね。ええ。

木崎さん

その英語で話された選手というのは誰だったんですか?

本田圭佑 

ほとんど。全選手と握手しましたし、ええ。で・・・カカやバロテッリも英語ペラペラだったんで。そのへん僕にとっては非常にポジティブな面だったと思います。

木崎さん

でもね、スペイン語もかなり話されるというのは、以前のチームメイトから聞いたんですけども。
(本田、笑いながら首を横に振る)どうですか?

本田圭佑

あのね、ハードル上がり過ぎてるんですけどね。スペイン語はもうホントに挨拶程度で、あと単語、違う単語をいくつか知ってるレベルなんで、そんなもうコミュニケーション取れるレベルではちょっとないです。英語がようやく、そのレベルになってるんで。今日ちょっと、conversation したいなっていうのがあるんですけど。

木崎さん

日本を背負っているというか、日本を代表する存在として、その誇りを持って臨むというさっき話ありましたけども、どうでしょう。その日本人選手の代表する存在に今なっていると、なると思うんですがイタリアで。そのへんの責任感とか、自分の気持ちを教えて下さい。

本田圭佑

うん・・・。まあ・・・やるべきことをまあやることが僕の仕事なので。使命感というものは以前から持ってる。それはロシアでやってる時から持ってましたし、それが国が変わっただけで。で、日本代表として、うん、ここで、しっかり結果を出して、ここに遊びに来る日本人がいつ来ても、イタリア人にいい出迎えをしてもらえるようなインパクトを、毎週イタリア人に植えつけられたらなあと。まあそれが今の僕の目標ですね。

木崎さん

あと最後にどうしても一つ聞きたいことがあったんですが、どうして本田選手はそんな1番にこだわるんでしょうか。

本田圭佑 

う・・・ん。理由をね、あの~・・・そういうの、追及しちゃうと答えが見つからないんですよね。どうしてサッカー始めたかっていうところも、もう気付いた時に始めてましたし、どうして1番になりたいのかっていうのも、う~ん、なりたいから、なるしか言えない。うん・・・だって、2番になりたいっていうのはちょっと何か、僕の性格からするとちょっと的外れなんで。うん。僕は2番より1番が好きっていう。だけが唯一の理由ですよね。

木崎さん

そうなると、まあこういうビッグクラブでプレーすると、当然バロンドールっていうね、そういう対象になってくると思うんですが、そういうことも頭の中に描いてますか?

本田圭佑

気が早いですけどね。ここでしっかりやるべきことをやれば、夢ではないと思います。

木崎さん

どうもありがとうございました。



こちらのインタビューでも、公式会見でも本田選手が意外に笑顔だったのが印象的でした。
さて、これからミランでどのようなプレーを見せてくれるのでしょうか。
楽しみにしたいと思います。
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koni

りささん、本年も宜しくお願いします。
本田選手の会見スカパーで観ましたよ、格好良かったですね。
私は13日から出張でイタリアに行きますので19日の試合は見に行こうと思ってます。
今まで何度かミランの試合を観戦したことがあるのですが、まさか日本人がACMILANでプレーする日が来るとは思ってもみなかったです。
楽しみですね!

by koni (2014-01-10 21:28) 

りさ

☆koniさん ご訪問いただき、ありがとうございます!

本田選手の会見、ご覧になられていたのですね(^-^)
堂々としていて、本田選手らしい会見でしたね。

イタリアに行かれるんですね!現地観戦、羨ましい限りです(*´▽`*)
ぜひぜひ、感想を教えてください!!
インテルに長友、ミランに本田・・・世界を代表するトップクラブで
日本人選手がプレーするなんて、本当にすごいことですよね。
今後がとても楽しみです!
by りさ (2014-01-11 12:34) 

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