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過去の自分に導かれる [日記]

昨夜、プレミアの上位決戦、リヴァプールvsチェルシーを観るためにテレビをつけた。
まだ試合開始時刻よりかなり前で、The Greatest Teams という番組が画面に映る。
J SPORTSで放送されている、欧州の名門クラブを紹介するプログラムだ。
画面から察するに、紹介されていたクラブチームはミラン。

1人の男性が画面に映り、一緒に見ていた家族が言う。
「ガッリアーニ?」 (現ミラン副会長)
私の勘違いでなければ、それはミランなどで指揮を執ったアリゴ・サッキだった。
「この人はアリゴ・サッキっていう人で、ゾーンプレスを考え出した人」
私はそう簡単に説明した。

「へえー。すごいな。勉強してるやん」

「いや、私がサッカー見だした頃、
『クライフ』 『トータルフットボール』 『アリゴ・サッキ』ってこの3語が
いろんな雑誌のいろんな記事に書かれてて、何のことかわからんかったから必死で調べてん」

「そうなんや」

「この人の名言で面白いのがあるよ。・・・『馬じゃなくても調教師になれる』 やったかな」

「?どういう意味?」

「サッキはプロ選手経験が無い監督やから、
『プロ選手じゃなくても監督はできる』 っていう意味なんちゃうかな。
・・・他にもカペッロとか、いろいろ名言あるで」

会話を続けながら、本棚にある自作のサッカーノートを全部引っ張り出してきた。
初めは他の監督の名言をメモしたページを探していたのだが、
つい1冊目からパラパラと読み返してしまった。
2006年から書き出して、今は6冊目。もうすぐ7冊目に突入する。
読み返してみると、最初の2冊は日記に近い試合の感想。
3冊目からは、なぜか突然両チームのフォーメーションや細かい試合レポートが書かれている。
4・5冊目もそれは変わらず、6冊目になるとかなり簡潔(手抜きとも言う)になっていた。

それを見た家族が言ってくれた。
「これはすごい財産やな。天国に行くとき、一緒に持っていかなあかんで」
「そうやな。でも、こんなものでも、もし誰かの役に立つなら使ってほしいけど」
私はそう答えた。

実は最近、自分がサッカーにどう関わっていくべきなのか、少々わからなくなっていた。
サッカーが大好きなのは変わらない。どんな小さなことでも貢献できればと思っている。
しかし、サッカーを知ろうとすればするほど、同時に頭の中が混乱していたのも事実。
以前はそういったことは起こらなかった。
足りないものだらけなのだが、今の自分に一番必要なものが何なのか
これから進む方向がどこなのか、ずっとモヤモヤしながら時間だけが過ぎていた。
けれど、過去の自分を見つめ直す機会を持ったことで、初心の初心に戻ればいいんじゃないか?
そんなメッセージを受け取った気がする。
はっきりした光が見えたわけではないけれど。
過去の自分に未来を導かれるなんて、何だか面白い発見だ。
原点に立ち返って、サッカーを楽しもうと思う。苦しむものではないはずだから。
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