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EL ファイナル ベンフィカ vs チェルシー [ヨーロッパリーグ]

日本時間の16日早朝、
2012-13シーズン・ヨーロッパリーグのファイナルが行われました。
舞台はオランダのアムステルダム・アレナ。
昨シーズンのCL覇者チェルシーが、
ポルトガルの雄・ベンフィカを2-1で下し、優勝を果たしました。


今季、国内無敗を誇り、リーグ首位に立つベンフィカは、
週末にライバル・2位ポルトとの直接対決に
後半アディショナルタイムの失点で1-2と逆転負け。
今シーズン初黒星を喫し、首位陥落。
一方、チェルシーはランパードのクラブレコードとなる、クラブ通算203ゴールを含む2得点で
こちらは1-2とアストン・ヴィラに勝利し、来シーズンのCL出場権を獲得。
3位でストレートインか、4位でプレイオフかは最終節の結果によるものの
最低限の目標は達成できました。



BENFICA (4-1-3-2)


ロドリゴ('66 リマ)   カルドーソ
ガイタン   ペレス   サルビオ
マティッチ
メルガレホ('66 ジョン) ガライ('78 ジャルデウ) ルイゾン アンドレ・アウメイダ
アルトゥル


CHELSEA (4-2-3-1)


トーレス
オスカル  マタ  ラミレス
ランパード  ルイス
アシュリー・コール  イヴァノヴィッチ  ケーヒル  アスピリクエタ
ツェフ


match report


まずは試合開始直後の2分、ベンフィカのチャンスからスタート。
右サイドでサルビオからボールを受けたアンドロ・アウメイダが
低く綺麗な弾道のクロスをゴール前に入れると、カルドーソがうまく頭で合わせ
ファーストシュートを放ちます。
ベンフィカはテンポの良いパス回しとドリブルで、リズムの良いビルドアップを見せ、
自陣から敵陣までスムーズに攻め上がります。
守備時も高い位置からプレスをかけ、チェルシーに自由を与えません。
一方のチェルシーは中盤は省略して、長めのボールが多かったでしょうか。
迎えた11分、ベンフィカにビッグチャンスが訪れます。
敵陣内のボールキープからゆっくりサイドチェンジを行い、
左サイドからメルガレホが中央へマイナスのクロスを送り、
カルドーソ、サルビオと立て続けにフィニッシュまで持ち込みます。
いずれもチェルシーのディフェンス陣が何とかブロックし、得点には至りませんでしたが
ここからベンフィカがゲームを支配し始めます。
直後の12分には、敵陣内のペナルティーエリア付近での細かいパスワークから
チェルシーのディフェンスを崩すと、最後はガイダンがシュート。
また15分にもFKから、サインプレーでゴールまであと一歩と迫ります。
チェルシーは中盤が空きすぎて、ベンフィカに自陣深くまで簡単に侵入され、
ゴール前で守備に追われる時間が続きます。
まずトップのカルドーソがポストになり、2列目以降の選手がドリブルで持ち込んでの
ベンフィカの攻撃スタイルに対応しきれない様子でした。
攻撃面では、起点にしたいトーレスにボールが収まっても、
押し込まれている分フォローが遅く、一気に攻め上がることが出来ませんでした。
その後もベンフィカペースの時間が続き、33分には自陣からサルビオがドリブルで持ち上がり
左サイドに展開。ガイダン、メルガレホ、ロドリゴと繋ぐと折り返しの抜けてきたボールに
ガイダンがシュートを放ちチェルシーゴールを脅かします。
ベンフィカは素晴らしいパスワークと高いドリブル技術から、多くのチャンスは作り出すものの
最後に力が入ってしまうのかゴールを決めきれません。
一方のチェルシーは26分過ぎにオスカルがミドルシュートを撃つまで、シュートはゼロ。
38分にランパードの強烈なミドルが相手ゴールの枠を捉えるも、
GKアルトゥルが左手一本で何とか弾き出し、ゴールネットを揺らすことは出来ません。
前半アディショナルタイムには、トーレスの起点とオスカルの突破からFKを獲得するも
ランパードのキックは大きく枠を外れ得点には結びつきませんでした。
前半は圧倒的なベンフィカペースではあったものの、スコアレスのまま終了しました。

後半も開始早々、コールのコントロールミスをきっかけにベンフィカがペースを握り
チェルシー陣内で攻撃を展開。
49分にはガイダンがシュートを放ち、その直後にはサルビオのスルーパスに抜け出した
カルドーソが前線右でボールキープ、タメを作って中央を上がってきたロドリゴへラストパス。
今度こそ決定的かと思われましたが、何とか戻ったアスピリクエタに阻止されます。
51分にはCKの流れから、カルドーソがヘッドでゴールネットを揺らしますがこれはオフサイド。
ベンフィカはゴールまであと一歩と迫りながらも、決めることが出来ません。
後半開始から10分、ようやくチェルシーも少しづつベンフィカの攻撃を押し返し始めます。
すると60分、それまで劣勢だったチェルシーに先制点が生まれます。
ツェフのオーバースローをハーフウェイライン付近中央でマタが前に流し、
トーレスがDFとうまく入れ替わって、遅れてカバーに入ったルイゾンを振り切りGKと1対1に。
トーレスがGKアルトゥルを冷静にかわし、難しい角度からゴールに流しこみました。
先制点を奪ったことで、徐々に流れはチェルシーに。
しかし、ベンフィカのジェズス監督は素早く選手交代を行いフレッシュな選手を投入、
流れを引き戻しにかかります。
すると、その選手交代の直後の68分、
アスピリクエタがペナルティーエリア内でハンドを犯しベンフィカはPKを獲得。
これをエースのカルドーソが確実にきめて1-1の同点に追いつきます。
思わぬ形で失点したチェルシーは、トーレス、マタ、ラミレス(もしくはオスカル)の
少ない人数、ボールタッチ数で勝ち越しゴールを狙います。
追いついたベンフィカでしたが70分ごろから、前半からのハードワークがたたってか
新しく入った選手を除いては運動量が減り、チーム全体の動きが停滞してきました。
チェルシーは75分に、マタのロングボールをエリア内で収めたトーレスがビッグチャンスを迎え、
ベンフィカは81分にルーズボールを拾ったカルドーソのミドルが枠を捉え
それぞれゴールに迫ります。
アディショナルタイムを含め、残り約15分はお互い一歩も譲らず息詰まる攻防戦が続き、
徐々に延長戦の匂いも漂い始めました。
チェルシーは88分にランパードがミドルシュートを放つシーンがありましたが、
これはクロスバーを叩き、惜しくも得点には至りませんでした。
しかし、終了間際の93分、ドラマが待っていました。
チェルシーはラミレスの粘りからCKを獲得。
マタのクロスにファーでイヴァノヴィッチが下がりながらもヘディングで合わせ見事ゴールイン。
土壇場でチェルシーが勝ち越しました。
ショックを隠し切れないベンフィカでしたが、ラストプレーはロングボール一本で
チェルシーゴールまで迫り、こぼれ球をカルドーソが押し込めれば同点という場面を作ります。
しかし、最後はランパードがクリアしゴールを割ることは出来ませんでした。
そして試合終了。1-2でチェルシーがベンフィカを下し、ヨーロッパリーグ優勝を果たしました。



BENFICA 1-2 CHELSEA

( 2013.5.15 AMSTERDAM ARENA )


scorer


'60 トーレス
'68 カルドーソ(PK)
'93 イヴァノヴィッチ


感想です (´▽`)


全体の印象としては、試合の内容もチームのサッカーの完成度もベンフィカがチェルシーを
上回っていたものの、勝負どころを知っているチェルシーが少ないチャンスをモノにした、
という感じでした。
ベンフィカのサッカーはとても魅力的で、ファイナリストとしてふさわしいチームだったと思います。
まず、カルドーソが前線でボールをしっかり収め、そこから2列目以降の選手が
ドリブルで持ち上がり両サイドに展開、中央に戻す、という形が多かったと思います。
攻撃している時間も、チャンスも圧倒的にベンフィカが多かったですね。
ただ、最後の仕上げのところが力んでしまう場面が多かったのか、
決めきれなかったのが結果的に響いてしまったというところでしょうか。
ピッチがかなり滑りやすく、そこも影響はあったかもしれません。
最後は勝者か敗者かしかなく、
ベンフィカの選手が試合終了後に泣き崩れている姿を見るのは辛かったです。
内容が良かっただけに本人たちの悔しさは相当なものでしょうね。
今回はこのような結果になりましたが、
来シーズン以降も楽しみなサッカーをしてくれると思いますので、
また観る機会が出来れば必ずチェックしたいクラブだと思いました。

チェルシーですが、今シーズンここまで67試合というとんでもない試合数を戦い
ここ最近は、ほぼ3日に一回ペースで試合をこなしてきました。
ですから、最高のパフォーマンス、というわけではありませんし、
監督交代の激しいクラブでもありますので、チームの完成度が高いというわけでもありません。
しかし、苦しみながらも勝負どころをかぎ分けられる嗅覚と
ワンチャンスに決められる決定力の高さは改めて実感しました。
ベニテスも難しい状況で監督を引き受け、タイトルも来季のCLの出場権も確保したんだから
やはりプロなんだな、と感心しました。過去の発言などでサポーターからは支持は得られず、
クラブからも来季以降の正式な監督要請も無いまま、周囲からもいろいろ言われ
普通だったら精神もたないんじゃないかなあ。
それで結果を出すのだから、そのあたりのプロ意識はすごいものがありますね。
試合の内容は、やはり疲労の蓄積のせいか運動量は少なく、そういったことも考慮してなのか
少ない人数、ボールタッチ数での攻撃でした。守備はプレミアでもそうなのですが
中盤はまあ、がら空き(苦笑)で、ベンフィカのドリブル突破を止められず
ズルズル最終ラインが下がり、ゴール前で何とか守りを固めるような感じでした。
来シーズン、誰が指揮官に就任するのか定かではありませんが、
今後はどんなサッカーをしてくれるのでしょう。


さて、☆本日のトーレスコーナー☆ですが・・・

今日は先発フル出場、1ゴールという結果でした。
全体的に押し込まれる時間が多かったので、あまりボールタッチ数は多くなかったのですが
90分通してコンディションや動きは良かったと思います。
先制点の場面も、ボールを受けると同時にディフェンダーと上手く入れ替わり
ルイゾンのブロックにも倒れず、GKとの1対1も冷静に駆け引きして
角度の無いところからでしたが、しっかりゴールを決めてくれました。
悪い時のトーレスなら、まずファーストタッチが上手くいかない。
次に相手DFとの攻防で倒れる、GKとの駆け引きでボールを失う、
シュートまで持ち込んでも外す、と、まあ同じ状況でもこんな感じですけど
いや、今日はどの段階でも良かったですよ。
まず、ほとんどの場合ボールが足元にしっかり収まってましたから。
普通に上手いです(笑)本当に。
もうシーズンも終わりなのが残念ですが、あと1試合と来シーズンに期待したいと思います。


さて、チェルシーは週末のプレミア最終節はエヴァートンとのホームゲームです。
3位になるか4位になるかで、また来シーズンの戦いが大きく変わってきます。
アーセナル、スパーズ、どこもCL争いから落ちて欲しくはないのですが・・・
最終節、どうなることやら・・・またハラハラの週末になりそうです。
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EL 準決勝 2nd leg ベンフィカ vs フェネルバフチェ [ヨーロッパリーグ]

皆さま、こんばんは[わーい(嬉しい顔)]
GWいかがお過ごしですか?

CLもELも準決勝が終了し、ファイナル進出チームが決定しましたね。
CLでは、バイエルンとドルトムント
ELでは、チェルシーとベンフィカがそれぞれ決勝へのチケットを手にしました。

カイトの所属するトルコのフェネルバフチェはベンフィカに競り負け
残念ながら、クラブ史上初のファイナル進出はなりませんでした。
負けた試合を見直すのはなかなか辛いものがありますが・・・



FENERBAHCE (4-2-3-1)


ソウ
ジャネル・エルキン  サリヒ・ウチャン  カイト
クリスチャン  セルチュク・シャヒン('44 メフメト・トプズ)
ツィーグラー  エゲメン・コルクマズ  
ヨボ('75 ストッフ) ギョクハン・ギョニュル('61 ベキル・イルテギュン)
ボルカン・デミレル



BENFICA (4-1-3-2)


リマ  カルドーソ('86 ウレッタ)
ガイダン('86 ロデリク・ミランダ)  ペレス  サルビオ
マティッチ
アンドレ・アウメイダ  ガライ  ルイゾン  マキシ・ペレイラ
アルトゥル


match report


アウェイでの1st legを0-1で落としていたベンフィカですが
今季、なんと国内では負けなし。
特にホームでは圧倒的な強さを誇り、ベストな布陣でフェネルバフチェを迎え撃ちます。
一方のフェネルバフチェはストライカーのウェボ、
中盤センターのメフメト・トパルがイエローの累積で出場停止。
また、1st legで負傷したラウール・メイレレスも間に合いませんでした。

ホームサポーターの熱い後押しを受けて、キックオフ直後からベンフィカがエンジン全開、
スピード感溢れるパスワークで積極的に仕掛けます。
フェネルバフチェも引いて守る意思はなく、高い位置からプレスをかけ
果敢にアウェイゴールを狙いにいきます。
9分、開始から押し込む展開のベンフィカが早速ゲームを動かします。
スローインの流れから、右サイドでリマがゴールライン際まで持ち上がり
グランダーのクロスをエリア内に送ると、
ガイダンが左足のダイレクトで合わせてゴールネットを揺らします。
これで合計スコア1-1、全くのイーブンになりました。
ボールも人も良く動く、ベンフィカの攻撃にフェネルバフチェは守備に追われ
自分たちのリズムを作ることができません。
マイボールになっても思い通りにパスが繋がらず、すぐにボールを失ってしまいます。
しかし、23分フェネルバフチェにビッグチャンスが訪れます。
スローインの流れから、エリア内での競り合いでガライがハンドを犯しPKを獲得。
これをカイトが冷静にゴール左隅に叩き込み、欲しかったアウェイゴールを奪います。
それまで前目でプレーはできるものの、
シュートチャンスを作れなかったフェネルバフチェでしたが
得点できたことで勢いが増し、フィニッシュまで持ち込めるようになりました。
フェネルバフチェはソウが、
ベンフィカはカルドーソが相手ゴールに迫り、お互い一歩も譲らない展開に。
球際も激しく、お互いギリギリのプレーが続きゲームはヒートアップ。
そして35分、ベンフィカに待望の追加点が生まれます。
早いリスタートから、ペナルティエリア手前でパスを受けたカルドーソが
冷静にDFをかわし、最後はヨボの股間を抜いてゴールを決め2-1。
勝ち抜け条件まであと一歩に迫ります。
一方、アウェイゴールの差で、わずかにリードしているフェネルバフチェは
40分にビッグチャンスを迎えます。
左サイドでツィーグラー、クリスチャンと繋ぎエルキンが入れたグランダーのラストパスに
ゴール前でソウが触れれば、というところ。
しかし、DFにしっかり付かれ触れず、抜けてきたところを逆サイドでカイトがシュートを放つも
これは惜しくもサイドネット。得点には至りませんでした。
そんなフェネルバフチェにアクシデントが起きたのは44分。
接触プレーからカイトが脇腹、セルチュク・シャヒンは足首を痛めてしまいます。
カイトは何とかピッチに戻りましたが、
シャヒンはプレー続行不可能でメフメト・トプズと交代しました。
前半はベンフィカがゲームの主導権を握り、2-1で後半へ折り返しです。

後半に入っても、ベンフィカペースの試合展開は続きます。
マティッチが上手くボールを捌き、2列目のガイダン、ペレス、サルビオが高い技術と
キープ力で前線のリマとカルドーソをサポートし、フェネルバフチェゴールを脅かします。
前半より、ややスピードダウンした感はありましたが、
ベンフィカが相手陣内で押し込む時間が続きます。
そして57分、
自陣での守備に追われるフェネルバフチェに、この日2度目のアクシデントが起こります。
エリア内でのクロスボールの競り合いで、
ギョクハン・ギョニュルが顎にガイダンのキックをモロに受け
落下した際にも頭を打ち、意識を失ってしまい退場。
フェネルバフチェはシャヒンに続き、攻守のキーマンであるギョニュルも失ってしまいました。
そして迎えた66分、ついにベンフィカがファイナル進出に近づくゴールを手にします。
得意のロングスローから、ファーに抜けてきたボールをルイゾンが前に送ると
素早い反応を見せたカルドーソがゴール右隅へ蹴りこみゴールイン。
合計スコア3-2、ベンフィカが初めてリードを奪いました。
1点獲れば、アウェイゴールの差で勝ち抜ける可能性のあるフェネルバフチェは
何とか攻め上がりたいところでしたが、
後半はソウに全くボールが入らず前線で攻撃の起点が作れません。
71分にはカイトがミドルシュートを放ちますが、ゴール右へそれ枠を捉えられず。
アイクト・コジャマン監督は75分に最後の交代枠を使い切り、ストッフを投入。
フェネルバフチェはフレッシュなストッフがアクセントになり、左サイドで攻撃を仕掛けます。
その後ロスタイムを含め、80分頃からの残り約15分、
急ぐフェネルバフチェはパワープレーに転じ、何とかベンフィカゴールに近づこうと試みます。
最後まで粘りを見せたフェネルバフチェでしたが、
ベンフィカの堅い守備の壁を越えられず、そのまま3-1で試合終了。
2試合合計スコア3-2で、ベンフィカがヨーロッパリーグ・ファイナルへ進出を決めました。



BENFICA 3-1 FENERBAHCE

(2013.5.2 ESTADIO DO SPORT LISBOA E BENFICA )


1st leg FENERBAHCE 1-0 BENFICA
2nd leg BENFICA 3-1 FENERBAHCE
TOTAL SCORE BENFICA 3-2 FENERBAHCE


感想です (p_-)


ベンフィカ、強かったですね。
ミスも結構あったんですけど、ボールを簡単に失わないキープ力と
個で仕掛けられる技術の高さ、正確さが厚みのある攻撃を生み出していました。
1st legでは出場できなかった攻撃の要であるペレス
守備の要であるルイゾン、アンドロ・アウメイダも復帰し、
チームの良さが最大限に出せるであろう布陣で臨めたのも大きかったと思います。
特に2列目のガイダン、ペレス、サルビオのアルゼンチントリオの技術の高さはさすが、
という感じでした。
特に前半はスピード感のあるパス回しを見せつけ、フェネルバフチェを翻弄。
相手のハイプレスを上手くいなして、一気に相手陣内まで攻め上がりました。
カルドーソの決定力もさすがで、ボールを受けたら無理な体勢であろうが何であろうが
とにかくフィニッシュまで持ち込む強引さ、
ゴール前での落ち着いた駆け引きとテクニックは素晴らしかったと思います。
チーム全体の守備面も、ポジショニングが良いのだと思いますが
相手のボールの出しどころを先読みし、すぐに奪い返していました。
また、こういった大舞台での経験も多いですし、そこも大きかったのかと思います。


さて、フェネルバフチェですが。
まずメンバーに関しては、ベストな布陣とはいかなかったと思います。
ウェボとトパルが出場停止、メイレレスがケガで出られませんでした。
それに加え、シャヒンとギョニュルが負傷交代を余儀なくされ、
戦力ダウンしてしまったのも大きかったと思います。
(意識を失っていたギョニュルはどうやら大丈夫そうで、良かったです)
エルキンやウチャンはまだ若いですし、
チーム全体としても大舞台での経験値が少ないというのもあったでしょう。
控えを含め、選手層も今後、少し厚みを増したいですね。
監督采配、個の能力・チーム力、すべての面においてベンフィカが上回っていたと思います。
とはいえ、彼らが今出来る最善は尽くしていたと感じましたし、
この大会で得た貴重な経験を今後に繋げていけると思います。
今のフェネルバフチェはそれが出来るクラブだと思います。
トルコリーグの情報はあまり日本には入ってこないので、詳しくはわかりませんが
現在はガラタサライが抜きん出るかたちで、フェネルバフチェ、ベシクタシュが続き
あと2チームくらいは実力は近そうですが、そこから下が結構差が開いているようなので
リーグ自体の底上げも重要になってくるでしょうね。
そういった面からも今回、ラツィオやベンフィカといった強豪チームとやれたことは大きかった。
力の差を感じることもできたし、自信になった部分もあったと思います。
ファイナルに進めなかったことは残念ですが、素晴らしい経験になったことは間違いありません。
選手個人で特に注目したいのは、CBのコルクマズと右SBのギョニュル。
この2人は背は大きくないと思うんですが、ゴール前での競り合いでは
自分たちより高さのある選手に全く競り負けず(というか勝っていた)
1対1は意外に強いんだなと。
ギョニュルに関しては、オーバーラップのタイミングの良さと、ボールコントロールの技術も高い。
いい選手だと思います。ワンランク上のリーグでもやってけるんじゃないかな?と思うくらい。
あとはサリヒ・ウチャンですね。
まだまだ経験は足りませんが、面白いタイミングでボール持つ選手で
何年後かにはどっか他国のクラブにに引き抜かれていきそうですね。
まあ、そんなわけで、フェネルバフチェの挑戦はセミファイナルで終わってしまったわけですが
ここまでよく戦ってくれて、ありがとうと言いたいです。
今後の成長に期待!です


さて、カイトですが先発フル出場で1ゴール。
今回もよく頑張ってくれました。プレッシャーのかかるPKもしっかり決めてくれましたし。
てっきりクリスチャンが蹴ると思ってたのですが、どうも違ってソウかな?って思ってたら
えええ、カイトなの!?って思った瞬間、もう蹴って入ってたから祈る間もなかったという(笑)
まあ私が祈んなくても、ちゃんと決めてくれましたけど[手(チョキ)]
今回もスタートは右サイドで左にポジションチェンジしている時もあったけど
中央にはいなかったかな・・・いつもより流動的ではなかったですね。
チーム全体が守備に追われる時間が長かったので、あまり攻撃には絡めなかったですかね。
途中、相手選手のひじを顔面に受けたり、味方選手の膝が脇腹に入ったり
まあ激しい試合だったから仕方ないですけど、痛々しかったです。
母国でのファイナル、行きたかっただろうな・・・残念です[もうやだ~(悲しい顔)]
でも、また頑張ってくれると思いますので、もちろんこれからも応援しますよ~[ぴかぴか(新しい)]

そんなわけで、長々とすみません。
いつも最後までお付き合いいただき、心から感謝しています。
みなさま、いつもありがとうございます。

ヨーロッパリーグ・決勝は5月15日(現地時間)
オランダ、アムステルダム・アレナで行われます。
もう1つの準決勝でバーゼルを破ったチェルシーとベンフィカの対戦です。
どんなファイナルになるか、楽しみです[わーい(嬉しい顔)]
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EL 準決勝 1st leg フェネルバフチェ vs ベンフィカ [ヨーロッパリーグ]

皆さま、こんにちは[わーい(嬉しい顔)]
久しぶりの更新になりました。

CLもELも準決勝1st leg が行われ、いよいよ大詰めを迎えております。
皆さまも、すでにご存じの通り
CLでは素晴らしい完成度を誇るバイエルンが4-0とバルサを圧倒、
若いエネルギーが躍動するドルトムントも4-1とレアルを撃破し
まずはドイツ勢がスペイン勢を制しました。
どちらの試合も本当にレベルが高く、内容も面白いゲームでしたけれど、
私はマイペースに(笑)ELフェネルバフチェ戦をお伝えします[手(チョキ)]

準々決勝では強敵ラツィオを下して、クラブ史上初となるベスト4進出を決めたフェネルバフチェ。
準決勝ではポルトガルの名門・ベンフィカとアムステルダムでの決勝を懸けて戦います。
まずはトルコはイスタンブール、シュクリュ・サラチオールでのホームゲームです。


FENERBAHCE (4-2-3-1)


ウェボ
ソウ('86 クラシッチ)  クリスチャン('86 セルチュク・シャヒン)  カイト
メフメト・トパル  ラウール・メイレレス('63 サリヒ・ウチャン)
ツィーグラー  エゲメン・コルクマズ  ヨボ  ギョクハン・ギョニュル
ボルカン・デミレル


BENFICA (4-2-3-1)


カルドーソ
ジョン('62 ロドリゴ)  アイマール('46 ガイタン)  サルビオ
アンドレ・ゴメス('80 カルロス・マルティンス)  マティッチ
メルガレホ  ガライ  ジャルデウ  マキシ・ペレイラ
アルトゥル


match report


まずは前半、ベンフィカのキックオフで試合開始。
ボールを下げず、パスを受けたアイマールがまずはドリブルで仕掛け
アウェイチームのベンフィカがアグレッシブなスタートを見せます。
ベンフィカはディフェンスラインを高めに設定、ハイプレスを徹底すると
サルビオがキレのあるドリブルやカルドーソとの息の合ったコンビネーションで
積極的にアウェイゴールを狙いにいきます。
一方、アウェイゴールを警戒するフェネルバフチェのディフェンスラインはやや低め、
中盤で細かいパスは繋がず、長めのボールをトップのウェボに当てて
そこから攻撃を展開するような形でした。
ベンフィカは相手ボールになると帰陣も早く、フェネルバフチェに自由を与えません。
序盤はベンフィカが押し込む時間が多く
フェネルバフチェは守備に追われ、相手陣内に攻め上がれませんでした。
12分を過ぎたあたりから、ようやくボールを持てる時間が増えてきましたが
なかなか効果的な攻撃なるようなパスが繋がりません。
しかし17分、マティッチのサイドチェンジを狙っていたギョニュルがボールをカット。
右サイドに流れたウェボに展開すると、ゴール前へ入れたクロスにソウが飛び込み
フェネルバフチェがビッグチャンスを迎えます。
これは惜しくもゴール右へ外れ得点にはなりませんでしたが、
これがきっかけとなりフェネルバフチェがリズムを作り始めます。
直後の18分、ルーズボールをクリスチャンが拾うと右サイドのカイトに展開。
カイトがタテに運び、ゴール前にクロスを送ると
ソウがヘディングシュートを放ち決定機を迎えます。
しかし、これはクロスバーに阻まれ、惜しくもゴールならず。
続く20分にも、カイトが倒されFKを獲得。
クリスチャンの入れたボールにコルクマズが頭で合わせ、立て続けにチャンスを作ります。
フェネルバフチェに主導権を握られ、ベンフィカはディフェンスラインも下がり
スタート時のように高い位置でのプレーが出来なくなってきました。
右サイドでサルビオが仕掛けはするものの、チャンスを作るには至りません。
ジェズス監督が選手たちに激しく指示する場面も多く見受けられました。
フェネルバフチェペースのままスコアレスでゲームは進み、前半終了間際の46分
右サイドからカイトが入れたグランダーのクロスをエリア内で受けたギョニュルが
ジョンに倒されフェネルバフチェはPKを獲得。絶好の得点チャンスを迎えます。
しかし、このPKを気持ちが入り過ぎたのかキッカーのクリスチャンがポストに当ててしまい失敗。
スコアレスのまま前半を終了。
PKを外しショック状態のクリスチャンは、チームメイトやスタッフに支えられながら
ドレッシングルームへと下がっていきました。

ベンフィカは後半スタートと同時に、アイマールに代えてガイタンを投入してきました。
何とか巻き返しを図りたいところでしたが、後半もフェネルバフチェが主導権を握ります。
開始早々の48分、敵陣でのルーズボールをクリスチャンが拾うと
自らドリブルで持ち上がりミドルシュートを放ちます。
GKが触り、枠は捉えられませんでしたが
前半のPKでのミスを引きずらず、思いきりの良い素晴らしいシュートでした。
その直後のCKからも、メイレレスが抑えの効いた得意のミドルで相手ゴールを脅かします。
さらに51分には、スローインからツィーグラーとソウのコンビネーションに
エリア内でパスを受けたカイトが反転してシュート。
惜しくもまたもやポストで得点には至りませんが、確実にゴールに近づく空気が漂います。
自陣で押し込まれる展開のベンフィカは、カルドーソやガイタンが遠目から狙うものの
GKデミレルの守備範囲を越えられず、こちらもポストに嫌われるなど
なかなかアウェイゴールは手に入りません。
その後もベンフィカ陣内でフェネルバフチェの攻撃が続き、迎えた71分ついに均衡が破れます。
クリスチャンのCKをファーでメルガレホがクリアするものの、逆サイドのフェネルバフチェの
選手が密集している場所へ飛ばしてしまい、コルクマズが頭で押し込みゴールイン。
ジャルデウが慌てて蹴り出すも、完全にゴールラインを割っており、得点として認められました。
ここから終了まではお互い、2nd legに向けての思惑が交差した20分となりました。
フェネルバフチェは追加点は欲しいが、前に出過ぎてアウェイゴールは許したくない。
ベンフィカはアウェイゴールは獲りたいが、これ以上の失点は出来ない。
両チームとも攻守のどちらかに比重を置かず、バランスを取りながらの試合運びになりました。
ラスト10分はフェネルバフチェがハードワークの影響か運動量が落ちたこともあり、
ベンフィカが押し込む場面も目立ちましたが、やはりそこまで攻撃に人数はかけません。
ベンフィカの最大のチャンスは84分。
フェネルバフチェのスローインのミスを逃さず、ボールを奪うと一気にカウンターを仕掛け
カルドーソがシュートまで持ち込めれば、という場面を迎えます。
しかし、ミスをしたサリヒ・ウチャンが全力で戻りカルドーソに対応、
パスを選択させ、最後はヨボが何とかクリア。
ベンフィカはチャンスを活かしきれず、フェネルバフチェは何とかピンチを凌ぎました。
そして試合終了の笛が吹かれ、1-0でフェネルバフチェがまずはホームで勝利を収めました。



FENERBAHCE 1-0 BENFICA

( 2013.4.25 SUKRU SARACOGLU STADYUMU )


scorer


'71 エゲメン・コルクマズ


感想です (´▽`)

フェネルバフチェはホームでの1st leg、アウェイゴールを与えず
最少得点ではありますが、勝利できたというのはまずは良かったと思います。
ベンフィカは初めの10分、15分くらいは勢いがあって押し込んでいたのですが
その後はアウェイということもあってかフェネルバフチェのペースで試合を運ばれていました。
ペレス、アンドレ・アウメイダなど主力選手が累積で出場停止だったこともあったのでしょうか、
本来の攻撃的なチームの良さがあまり出なかった感じでしたね。
しかし、ベンフィカにとっては1-0でのホームゲームへの折り返しですから
満足いく結果ではないけれど、巻き返せる自信はあるでしょう。

こういったヨーロッパの大舞台でのカップ戦、ホーム&アウェイの対戦方式は
ホームチームもアウェイチームもどちらにも、思惑があって本当に戦い方は難しいですね。
特に第1戦目は基準がないですから、設定しにくいというか。
そのあたりの戦略をどう立てるかの監督の手腕と、
それを選手たちが実際ピッチ上で表現できるかどうかなのでしょうね。
とは言っても、始まってみないとプラン通りにことが進むかどうかはわかりませんし、
スコアが動けばまたプランもその都度変わってくるかもしれないし・・・
ああ、サッカーって本当に難しい。でも、そこがまた面白いんですけどね(笑)

このゲームに関してはお互い細かいミスが多かったでしょうか。
パスミスやトラップミスでタッチを割ったりとか。
フェネルバフチェはイエローを一枚もらってる選手が多かったので、
そのあたりも意識して慎重にプレーしてるような印象でした。
フェネルバフチェの戦い方としては、ウェボとソウが横並びではないですが
2トップみたいな形で、クリスチャンとカイトがどちらかのサイドに寄ってる時は
どちらかが中でプレーしていたような感じでした。
ソウとカイトもポジションチェンジは頻繁に行っていましたね。
アウェイゴールを警戒して、ボランチの2人と両サイドバックは積極的には
上がってはきていなかったように思いました。
ただチャンスになりそうな時って、
必ず右SBのギョニュルがものすごい勢いで上がって来るんです。
彼の上がりがあると、ゴールに近づくプレーが増えていましたね。
このあたり、2nd legのポイントになるかもしれません。
それと、ラツィオ戦で不安定だったGKのデミレルも安定感ありしましたし
失点0に抑えたディフェンス陣は素晴らしかったと思います。
シーズン当初に比べて、守備が本当に良くなりましたよね。
決定力の高いカルドーソにはコルクマズがしっかり対応、ヨボのカバーもさすがでしたし
ソウやカイトの前線でのプレスもかなり効いてましたよ。
あとは、PK失敗したクリスチャンが、後半しっかり気持ちを立て直して
プレーしてくれたことが大きかったと思います。
周囲に隠すことなく、試合中にもかかわらず思いきり落胆してましたから。
あれで残り時間、プレーが出来なくなってしまう選手も中にはいるでしょうけど、
少なくとも彼はそうではなかった、メンタルの強い選手ということですね。
ただ、62分に怪我のためベンチに退いたメイレレスの状態が心配なのと、
ウェボがイエローの累積で次節出場できないので、さて、敵地での2nd legがどうなるか・・・
ハラハラ・ドキドキの90分になることは、間違いない気が今からしています(苦笑)

さて、カイトですが今日も先発フル出場でチームの無失点勝利に貢献してくれました。
ポストに当たったシュート、惜しかったなあ・・・[あせあせ(飛び散る汗)]
ま、カイトがゴール入れてくれて、チームが勝てば私的(←超自己中)には最高ですけど
大切なのはまずはチームが勝つこと、決勝に進むこと。それが大事です。
スタートは右サイド、試合中は左・中とポジションチェンジして攻守に貢献してくれました。
特に右サイドからはいいクロス入れてましたね。相変わらず正確ですよ。
持ち味の一つであるハードワークで、前線からしっかりプレスをかけて
ゴールに直結するような危険な場面には猛ダッシュで駆け付け、ボール奪取したり・・・
大舞台にも慣れてるから、そういった面でも安定感もありますよね。
そういったプレーそのものに加えて、
クリスチャンがPK失敗した時には一番に彼のそばに駆け付け
ドレッシングルームに下がるまで、ずっと励ましてましたね。
その途中、スタンドのファンにも盛り上げるように煽ったり、
後半開始直後のクリスチャンのミスを吹っ切るようなシュートには外れたにもかかわらず、
ガッツポーズしてたりして、チームメイトを気遣う彼の優しさや強さには本当に感心しますね。
南アフリカW杯直前のフレンドリーマッチで(相手国どこだったか?忘れました[ふらふら]
ロッベンが足首怪我した時も、
カイトが1人彼に肩を貸してベンチまで連れて行ってたの、思い出しました。
そういう人なんですよね。
時々、シチュエーションによっては切れちゃうこともあるけど(笑)
カイトのそういうとこも、やっぱり大好きですね。
もしも、決勝まで進めたら彼の母国であるオランダでのファイナルです。
もちろん頑張ってるのはカイトだけじゃないけど、何とか彼にタイトル、取らせてあげたいなあ・・・
まあ、祈るしかないけど!

もう一試合の準決勝・バーゼルvsチェルシーは1-2でチェルシーが敵地で先勝。
(すみません、まだ試合観てません[あせあせ(飛び散る汗)] これから観ます[ドコモ提供]
現段階ではチェルシーが一歩、リードしている状況です。
EL準決勝2nd legは来週5月2日(現地時間)に行われます!

最後に話は変わって、先週末のプレミアリーグでのリヴァプールvsチェルシー戦
ちょっとバタバタしていて、レポートを書けなかったのですが
スアレスのイヴァノ噛みつき事件もありますし、それも含めてまた別の機会にでも
書けたらなあ、と思います。
ブンデスではバイエルン、プレミアではユナイッテドがすでにリーグ制覇を決めていますが
リーグ戦もCL・ELもいよいよ佳境に入ってきております。
残り試合、少なくなってきましたが楽しみです[わーい(嬉しい顔)][グッド(上向き矢印)]
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EL 準々決勝 2nd leg ラツィオ vs フェネルバフチェ [ヨーロッパリーグ]

皆さま、こんばんは!
CL・EL、ともに準々決勝も終わり、どちらの大会もbest4 が出揃いました[ぴかぴか(新しい)]
ELでは、嬉しいことにカイトの所属するフェネルバフチェが
強敵ラツィオを下し、クラブ史上初のbest4に進出[手(チョキ)]
チェルシーも敵地でルビンに追い詰められながらも、何とか勝ち抜けを決めています[わーい(嬉しい顔)]


準々決勝1st legでは、2-0でホームのフェネルバフチェが勝利。
ラツィオの堅守・速攻に苦しみましたが、
後半は相手に退場者が出て、優位に試合を運ぶことができました。
2nd legはラツィオのホームスタジアムでの対戦でしたが、
ラツィオの決勝ラウンド1回戦・ボルシアMG戦で人種差別的な行為がスタジアムであったようで
UEFAから2試合の無観客試合の処分が下され、今回はその2試合目。
数少ない両チームの関係者(かどうかは、かなり怪しい・・・:笑)
のみがスタンドから見守る試合になりました。


FENERBAHCE (4-2-3-1)

ウェボ ('80 メフメト・トプズ)
ジャネル・エルキン ('87 クラシッチ) クリスチャン ('73 サリヒ・ウチャン) カイト
セルチュク・シャヒン  ラウール・メイレレス
ツィーグラー  エゲメン・コルクマズ  ヨボ  ギョハン・ギョニュル
ボルカン・デミレル


LAZIO (4-2-3-1)

コザーク ('77 ロッツィ)
リュリッチ  エデルソン ('73 フロッカリ) カンドレーヴァ
レデスマ  エルナネス
ラドゥ  シアニ  サナ  ヴィアーヴァ ('56 クローゼ)
マルケッティ


match report


どうしても得点が必要なラツィオは、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けます。
一方、2点のリードがあるフェネルバフチェも、スタートは割と前からプレスに行き
特に引いて守る、という姿勢ではありませんでした。
まず、最初にチャンスを迎えたのはラツィオでした。
4分、敵陣のペナルティエリア付近でクリスチャンのパスミスをエデルソンがカットすると
カンドレーヴァが左から中央へカットインしてフィニッシュまで持ち込みます。
7分にもエデルソンがミドルシュートを放つなど、ラツィオがやはりスタートからエンジン全開です。
フェネルバフチェも前にボールを運ぼうとはするのですが、カイトのと位置で激しいマークに合い
なかなかパスを繋ぐことが出来ません。
ただ、マイボールにすると敵陣でボールを動かし、一旦後ろに下げてまたビルドアップを繰り返し、
前に人数はかけず、遠目からのシュートを選択。
スローインにも出来るだけ時間をかけ、失点せずに時計の針を進める狙いのようでした。
しかし、13分。最初のビッグチャンスがラツィオに訪れます。
エルナネスのFKをGKデミレルが一度はキャッチするものの、こぼしてしまい
そこに狙っていたコザークが突っ込みます。
これは、何とかデミレルがボールをキープし直し、ゴールラインを割りませんでしたが
ラツィオにとってはビッグチャンスでした。
前半は両チームとも、中盤で細かいミスが多くお互いペースを掴み切れませんでした。
ラツィオは押してはいるのですが、攻守の切り替えがやや遅く、
クロスのタイミングや質が精度を欠き、攻めきれない時間が続きます。
一方フェネルバフチェは、最初はラインも高めで中盤でボールを奪う場面も多かったのですが
徐々にボックス近辺での対応が増え、
深い位置で相手の攻撃を跳ね返す時間が長くなってきました。
ウェボ1人を前に置き、あとは全員が自陣で守備にあたり
ボールを奪ったら前線へロングボール、という形でした。
45分にラツィオは再びチャンスを迎えます。
右サイドからカンドレーヴァが早めのクロスを入れると、そのまま逆サイドに抜け
リュリッチが拾うとラドゥを経由し、中央からエルナネスが強烈なミドルシュートを放ちます。
これはGKの正面でしたが、直前でワンバウンドした難しいボールだったせいか
デミレルがまたもやこぼし、そのボールに再びコザークが突っ込みます。
しかし、今度もデミレルが何とかキャッチし直し、
コザークにはイエローが出され得点には至りませんでした。
前半は0-0で終了し、後半へ折り返します。

後半も開始直後から、ラツィオがフェネルバフチェ陣内で押し込む展開が続きます。
47分にはレデスマのクロスに対応しようとしたGKデミレルがパンチングを空振り、
48分にはカンドレーヴァのクロスにコザークがヘディングシュートを放ち
惜しくもバーの上でしたが
立て続けにフェネルバフチェゴールを脅かします。
ラツィオは後半に入って、クロスを入れるタイミングやボールの質が良くなり、
徐々にゴールに近づいてきました。ラツィオは56分には右SBのヴィアーヴァを下げ
クローゼを投入してきました。
一方のフェネルバフチェは、後半はほとんどハーフウェイラインを超えることが出来ず
前線のウェボにもボールが入りません。
CKが2度ほどありましたが活かすことが出来ませんでした。
そして60分、ついに均衡が破れます。
ラツィオはFKから素早いリスタートでカンドレーヴァが右サイドからクロスを入れると、
ファーサイドでリュリッチがヘディングシュートを叩き込み、ゴールネットを揺らします。
スコアが動いたことでフェネルバフチェも前に出始め、敵陣でボールキープを試みますが
すぐにラツィオの勢いに押し戻されます。
そして73分、ラツィオはエデルソンに代えてフロッカリ、フェネルバフチェはクリスチャンを下げ
19歳の攻撃的MFサリヒ・ウチャンを投入。お互いに攻撃的な選手交代を行います。
すると、その直後スコアが動きました。
敵陣の中央でカイトが後方からのボールをダイレクトでタテに前線のウェボへ送り
リターンをもらうと、ワンタッチで右サイドを上がってきたギョニュルへ展開。
エリア内でウチャンがギョニュルからのクロスを引き取り、カイト・ウェボを経由し
最後は左サイドでフリーになったエルキンが得意の左足でニアへ叩き込み
貴重なアウェイゴールを奪います。
キレイなパスワークから、エルキンがディフェンスに入った
シアニのタイミングを冷静にずらしてのシュートでした。
トータルスコアは1-3となり、アウェイゴールを与えてしまったため
ラツィオが勝ち抜けるには非常に厳しい状況になりました。
アウェイゴールを手に入れ、少し余裕の出てきたフェネルバフチェは残り10分はまた
守備を固めて逃げ切りを図ります。
しかし、それでもラツィオは精力的にボールを動かし、主に右サイドから攻撃を仕掛けます。
攻め続けるラツィオでしたが、最後までゴールを奪うことはできず1-1で試合終了。
2試合のトータルスコア1-3でフェネルバフチェが初のbest4入りを果たしました。


LAZIO 1-1 FENERBAHCE

( 2013.4.11 STADIO OLIMPICO )

1st leg FENERBAHCE 2-0 LAZIO
2nd leg LAZIO 1-1 FENERBAHCE
TOTAL SCORE FENERBAHCE 3-1 LAZIO


scorer

'60 リュリッチ

'73 エルキン


感想です [わーい(嬉しい顔)]

嬉しいし、ホッとしています (´▽`)
2点のリード、無観客でのアウェイゲームというフェネルバフチェにとっては
有利な条件はありましたが、ラツィオという強敵を退けたのは正直驚きです。
個人の能力・チーム力・戦術など、おそらくはラツィオが上回っていたかと思います。
1st legが最後まで同じ人数での戦いであったなら、また別の結果だったかもしれません。
幸運に恵まれた部分も大きかったとは思います。
しかし、その状況を活かし結果を残したのはチームが成長している証拠です。
8か月前は同じような状況でも、それが出来ませんでした。
チームの完成度も完璧とは言いがたいですが、間違いなく前進はしていると思います。
今回は2点のリードがありましたから、かなり守備的なプランでしたね。
最初からそういう狙いだったのか、ラツィオの攻撃に押されてか途中からは
ゴール前で人数を固めて相手の攻撃を跳ね返す時間が多かったですが
1失点はしたものの、よく守りきりました。最終ラインはよくやってたと思います。
GKのデミレルが不安定だったので、心配でしたが最後まで何とか持ちこたえてくれました。
(あのパフォーマンスは今日だけ・・・にしてほしい[たらーっ(汗)]
とにもかくにも、初のbest4進出です!
ラツィオは疲労があったのか、少しコンディションが良くなさそうに見えました。
あとは、来シーズンのCL出場権争いもあるので、そことのバランスも難しかったのでしょうか。

さて、カイトですが先発フル出場。
ゴールはありませんでしたが、チームのbest4進出に大きく貢献してくれました。
チームがかなり守備的なプランだったので、攻撃的なボールタッチはほとんどなかったでしょうか。
失点した場面では、カイトがリュリッチのマークに付くのがほんの少し遅れてしまったのが
残念でしたが、あれはリュリッチが上手かったのもありますし、仕方ないかなあ・・・[ふらふら]
正直90分間でフェネルバフチェがちゃんと攻撃したのは、あの得点シーンだけでしたけど
(おそらくは監督の指示もあったのだと思われます。ウチャンが交代で入った時
チームメイトに点を獲りに上がれ、というような指示を出してました)
そこに、しっかりカイトがチャンスメイクしてくれたのはさすがかな、と思います。
あの時、カイトは3回ボールタッチしてるんですけど、全部ワンタッチで出してるんです。
得点するのに、ゴール前で自分が何をしなくちゃいけないか、本当に良くわかってるというか。
周りの選手もしっかり連動して動けていたし、
あの攻撃に絡んだ全員が同じイメージを描けてなかったらあのゴールはなかったと思います。
ギョニュルのオーバーラップ、ウチャンのボールキープ、ウェボのポストワークに
それぞれカイトがワンタッチでリズムを作って、最後エルキンの冷静なフィニッシュ。
いいゴールだったと思います。
今日も、解説の川勝良一さんにお褒めの言葉を頂きましたよ!
(エルキンのシュートが素晴らしかったという話から)
「その前のカイトの絡みが良かったですよね、崩しの中でね」
ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)][グッド(上向き矢印)] もっと言ってください(笑)
あれを普通にできてしまう、カイトが素敵です[ぴかぴか(新しい)]

さて、先ほどCLとELのセミファイナルの抽選会が行われ
フェネルバフチェはベンフィカと、チェルシーはバーゼルとの対戦が決まりました。
チェルシーとは当たんなかったですね(苦笑)
もちろん決勝で戦ってくれれば、私的には言うことありませんけど・・・(´▽`)
まあ、そう簡単には希望通りにはいかないでしょうね[あせあせ(飛び散る汗)]
でも、頑張って欲しいです。とりあえず、あと2試合はしっかり観れますから応援したいと思います。

ちなみにCLは、バイエルンvsバルサ、ドルトムントvsレアルでしたね。
CLもELも楽しみなセミファイナルになりそうです!
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EL 準々決勝 1st leg フェネルバフチェ vs ラツィオ [ヨーロッパリーグ]

皆さま、こんにちは[わーい(嬉しい顔)]
昨日・今日と京都は良いお天気、桜も満開です[晴れ]

さて、今日はずっと楽しみにしていたフェネルバフチェ戦をお伝えします!
(超・個人的なチョイスですみません[あせあせ(飛び散る汗)]

フェネルバフチェは現在、トルコリーグでは2位。
ポイント差4で、最大のライバル首位・ガラタサライを追っています。
今日のメンバーは、ほぼベストメンバーと言ってよいでしょう。
一方、ラツィオはセリエAでは現在5位。
週末にローマとのダービーマッチを控えています。
また、ELとリーグ戦ではメンバーを代えて戦っているそうで怪我人も多く、
ファーストチョイスのベストメンバーではないとのことでした。


FENERBAHCE (4-2-3-1)


ウェボ
ソウ ('86 メフメト・トプズ) クリスチャン ('75 サリヒ・ウチャン) カイト
メフメト・トパル ('71 ジャネル・エルキン) ラウール・メイレレス
ツィーグラー  エゲメン・コルクマズ  ヨボ  ギョクハン・ギョニュル
ボルカン・デミレル



LAZIO (4-2-3-1)


コザク ('72 クローゼ)
リュリッチ  エデルソン ('62 レデスマ)  カンドレーヴァ
エルナネス ('86 マウリ)  オナジ
ラドゥ  シアニ  サナ  アルバロ・ゴンザレス
マルケッティ



match report


両チームによる、中盤でのボールの激しい奪い合いでゲームはスタート。
ホームのフェネルバフチェはスタンドからの熱い後押しを受け、積極的に前に出ます。
一方、ラツィオはアウェイゲーム、そしてイタリアのチームらしく堅守からの速攻狙い。
とは言っても、ディフェンスラインは高めで、出来るだけ高い位置でボールを奪い
ショートカウンターが一つ狙いのようでした。

まずはホームのフェネルバフチェがチャンスを作ります。
4分、ラツィオのCKの流れからカウンターを仕掛けます。
クリスチャンがラツィオのディフェンスラインの背後を狙って、一気に前線のソウへ。
DF2人に付かれながらも、ソウがフィニッシュまで持ち込みます。
しかし、これは枠を捉えずゴールには至りません。
10分、今度はラツィオのチャンス。
カンドレーヴァが右サイドを駆け上がり、ゴール前へクロスを送ると
エデルソンがヘディングシュートを放ちます。
これはGKデミレルがキャッチしこちらもゴール割れません。
ラツィオには13分に、カウンターから一瞬PKかと思われる場面がありましたが、
主審の笛は鳴らず まだスコアは動きません。
先に決定機を迎えたのはフェネルバフチェ。
クリスチャンのFKの流れから、リュリッチがクリアしたボールがフェネルバフチェの選手に当たり
うまい具合に逆サイド・ゴール前のソウの元へ。ソウのシュートは枠を捉えていましたが
GKマルケッティが素早い反応でわずかに触り、ポストへ逃れます。
その後しばらくはこう着状態が続きますが、
35分過ぎからラツィオが立て続けにチャンスを作ります。
押し込もうとするフェネルバフチェを自陣の高い位置で封じ込め
ボールを奪ってはカウンターを仕掛けるラツィオ。
36分には、やはりショートカウンターから中央・右・中央・左と、
フェネルバフチェのディフェンスを揺さぶると、
ラドゥのラストパスにエデルソンが飛び込みビッグチャンスを迎えます。
ここは何とかヨボが対応し、シュートは枠の外へ。
ラツィオは38分にもGKからのロングフィード、39分にはFK
さらに42分にはカンドレーヴァのドリブルから、
いずれも最後はエデルソンがフィニッシュまで持ち込み、フェネルバフチェゴールに迫ります。
しかし、前半スコアは動かず0-0のまま後半へ折り返しました。

前半はラツィオの堅守に阻まれ、ハーフウェイラインを越えた辺りから前に進めず
相手のショートカウンターに苦しんだフェネルバフチェ。
どうやって相手の守備を崩して深い位置まで侵入するかが難題でしたが、
後半は意外な展開が待っていました。
後半開始早々の47分、
ラツィオのボランチを務めるオナジがクリスチャンへのファウルで2枚目のイエローをもらい退場に。
ラツィオは10人での戦いになってしまいます。
この数的優位を活かしたいフェネルバフチェは一気に攻勢に出始めます。
相手が1人少なくなったことで前半よりは少し深い位置で、パスも回せるようになり、
フリーでミドルシュートも打てるようになりました。
49分にはメイレレスのミドルがポストを叩き、
53分には相手のクリアにカイトがダイレクトでシュートを放つと
その直後には、ショートコーナーからソウがフィニッシュまで持ち込みます。
56分にもメイレレスのミドルが枠を捉え、
GKマルケッティに抑えられるものの相手ゴールを脅かします。
1人少なくなったラツィオでしたが、
ラインは少し下がったもののその場所での堅守は変わりません。
落ち着いた対応から、出来るだけ高い位置でボールを奪いカウンターを仕掛けます。
前線に人数はかけられないので、遠目からのシュートが多かったでしょうか。
逆に時間の経過と共に、数的優位を活かしきれないフェネルバフチェには焦りが見え始めました。
フェネルバフチェは70分にもカウンターから、カイトが前線へスルーパスを送ると
ウェボを経由し、最後はソウがシュートまで持ち込みますがこれもゴールを割ることが出来ません。
しかし、迎えた78分、ようやくスコアが動きます。
交代出場していたエルキンのCKの流れから、フェネルバフチェはPKを獲得。
ペナルティエリア内でのハイボールの競り合いで、
ラツィオはラドゥがハンドの判定を受けてしまいました。
このPKをウェボが決めて1-0、攻めあぐねるフェネルバフチェにようやくゴールが生まれました。
そして、90分には待望の追加点が。フェネルバフチェはFKを獲得。
かなり遠目ではありましたが
エルキンの強烈な左足のキックにGKマルケッティも弾き返すのが精いっぱい。
こぼれ球に、いち早く詰めていたカイトがゴールネットに叩き込み2-0。
欲しかった追加点を手に入れました。
何とか1点でもアウェイゴールを取っておきたいラツィオでしたが、
ロスタイムはフェネルバフチェにうまくボールを回され、
一度チャンスになりそうな場面はありました、が相手のディフェンスに対応され
最後までゴールを割ることはできませんでした。
スコア2-0でホームのフェネルバフチェが勝利。
アウェイゴールを与えず、有利な状況での2nd leg へと折り返すことになりました。



FENERBAHCE 2-0 LAZIO


( 2013.4.4 SUKRU SARACOGLU STADYUMU )


scorer


'78  ウェボ(PK)

'90  カイト



感想です \(^o^)/


ラツィオはベストメンバーではないとは言いつつも、守備はかなりの安定感があり
前半はフェネルバフチェをほとんど自陣の深い位置には入らせませんでした。
パスを通すスペースも、ミドルを撃たせる状況も作らなかったし
フェネルバフチェはかなり苦労していましたので正直、点が入る気がしなかったですね[たらーっ(汗)]
どうやって、あの堅守を崩せるんだろう、と。
高い位置でのパスカットも上手かったし、そこからのショートカウンターも機能していました。
試合前の情報では、怪我人などの関係で
右SBにいつもは中盤をやっているアルバロ・ゴンザレスが入り
CBのコンビもファーストチョイスではないということでしたけど
それでも、あれだけ守備が堅いというのはどういうことなんでしょう[あせあせ(飛び散る汗)]
前からの守備が、うまく機能していたのも大きかったのでしょうね。
さすがはセリエのチーム、という印象が強かったです。
オナジのイエロー2枚の退場は想定外だったと思いますが、それでもPKまでは
そう変わらず守備も出来ていましたし、失点もありませんでした。
しかし、結局はその退場が響く結果となって、アウェイゴールを奪うには至らず
ホームでの2nd legに折り返すことになりました。
しかも、どうやら2nd leg は無観客試合らしく、ファンのサポートは受けられないようです。
とはいえ、何が起こるかわかりませんから、フェネルバフチェとしては油断は禁物です。

そして、フェネルバフチェ。
昨年の夏にCLのプレイオフで観て以来の90分の試合観戦となりました。
当時はまだ、新監督の下、新しいチームがスタートしたばかりで
補強も十分ではなかったのか、チームがまだ構築中という印象でした。
今日、観た感じではさらに選手補強して、
チームの戦い方も確立し、まとまりもあるように見えました。
シーズン当初より、だいぶ良くなったんじゃないですかね。
特に以前よりは守備が安定していましたね。
選手によっては1対1で負けるような場面もありましたけど、
ラツィオがボールを持ったら前から人数をかけて囲い込み、
自由にプレーさせないというようなのは以前はなかったかと思います。
GKも含め、最終ラインも安定感ありましたね。
ただ、最初から相手が割と守備重視で、後半は10人でしたから
一気に攻められるような場面があまりなかったので、
そういう流れになった時にきちんと対応できるかがポイントかもしれません。
攻撃は、元々そうなのか、相手の右SBが本職でなかったからかはわかりませんが
今回は左サイドが攻撃の起点になることが多かったですね。
中央のクリスチャンは割と下がり目でゲームメイクして、ソウとウェボのコンビネーションに
サポートに右から流れてきたカイトが絡む、というのが多かったかな。
身体能力の高いソウとウェボに、気の利いたプレーが出来るクレバーなカイト。
クリスチャンはドリブルで仕掛けも出来ますし、質の高いラストパスも出せる。
前線の攻撃陣はなかなかいいんじゃないですかね。
失点を警戒して、ボランチの選手が攻撃参加する回数は少なかったですけど
慎重に行かざる得ない部分で、そこは仕方なかったでしょうか。
中盤のメイレレスはハードワーカーで得意のミドルもありますし、戦力としては有難いんですけど
ちょっとラフプレーが多いので、ヒヤヒヤしました[あせあせ(飛び散る汗)]
最後らへんにやっぱり必要ないイエローもらってましたし。気を付けてもらいたいですね。
あとは、交代出場したジャネル・エルキンという選手、初めてちゃんと見たんですけど
めちゃくちゃいい左足を持ってますね。ちょっと注目したい選手かもしれません。
あと、同じく途中出場のサリヒ・ウチャンもU-19のトルコ代表選手だったか、
期待の若手選手みたいで楽しみです。

さて、カイトですが先発フル出場で1ゴール。1点目のPKに繋がるCKを獲得したのも彼でした。
コンディションも良さそうで、全体的なパフォーマンスとしては素晴らしかったと思います。
悪い時はボールを簡単に失ったり、パスミスも増えるんですけど、そういうのなかったかな。
スタートは右サイドにいましたが、中央や左にポジション取ってる時間が多かったですね。
相変わらずパスもクロスも正確で、パスの出しどころがホントに気が利いてるんです。
出してほしい、出すべきところに出してくれる。
2点目のゴールも彼らしかったですね。This is Dirk Kuyt って感じです[ぴかぴか(新しい)]
セカンドボールへの反応はホント早いですよ。常にタイミングを見計らって
ディフェンスラインと駆け引きしてますから。
後で確認しましたが、オフサイドもありませんでした!文句なしのゴールです[手(チョキ)]
解説を担当されていた羽中田昌さんにも
「こういうところは、カイトって選手はしっかり詰めますね。怠らないですね」
と、お褒めの言葉をいただきました!ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]
そうなんですよおおお (´▽`)  はい。怠りません! そこが彼の持ち味なんです!!
あ、すいません、興奮しすぎですね(笑)
とにかく、カイトのプレーを堪能できて、ゴールも決めてくれてチームも勝って最高の1日でした。
昨日からの偏頭痛で辛かったんですけど、カイトのゴール見てる間だけは消えてました(笑)
しかも寝坊して、もう録画で観ようかと思ったけど、起きて本当に良かったです。

この調子でフェネルバフチェ、必ずセミファイナル進出を決めて欲しいと思います。
ヨーロッパリーグ2nd leg は来週の木曜に開催されます!

明日はチェルシー戦をお伝えする予定です (^-^)
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EL 決勝R 2回戦 2nd leg チェルシー vs ステアウア・ブカレスト [ヨーロッパリーグ]

今週もCL、ELの決勝ラウンドが行われ、それぞれベスト8が決定しましたね!
バルサ、やっぱり強かったですねぇ (´▽`)
メッシはこれ以上、どこに行くんでしょう・・・[たらーっ(汗)]
バイエルンも2nd leg は落としましたが、内容は圧倒していました。
アーセナル、ウィルシャーとポドルスキがいなかったのは残念でした・・・
んんん~、さて準々決勝はどうなるのでしょう・・・楽しみです[わーい(嬉しい顔)]

さて、チェルシーですが先週アウェイで行われたステアウア・ブカレスト戦1st leg は1-0で敗戦。
その後、週末はFAカップをユナイテッドと戦い、2点先行されたものの
何とか追いつき、再試合ということになりました。
そして、ブカレストとの注目の2nd leg。ビハインドを跳ね返し、勝ち抜けを決めたのでしょうか?


CHELSEA (4-2-3-1)

トーレス
アザール ('93 ベナユン) マタ ('90 モーゼス) オスカル
ミケル  ラミレス
アシュリー・コール  ルイス  テリー  アスピリクエタ
ツェフ


STEAUA BUCURESTI (4-2-3-1)

ルセスク
タナセ ('78 タトゥ) キプチュ  ボパ
ピンティリー  ボウルチェアヌ
ラトフレビチ  キリケシュ  シュカワ  ルーパ ('84 ローシャ)
タタルシャヌ


match report

国内リーグでも首位を快走するステアウア・ブカレストは、勝利した1st leg と全く同じメンバーで戦いに臨んだ。
一方、チェルシーは中盤には攻撃的なラミレス、最終ラインにはベテランのアシュリー・コールを起用。落とせない一戦に、きっちりメンバーを組んできた。

試合開始から、両チームともにアグレッシブな試合運びを見せる。
選手のコンディションは良好で動きもスムーズ、相手へのプレッシャーも積極的に仕掛けるチェルシー。高い位置でボールを奪おうとする意識が見受けられた。
対するブカレストも、ホームで挙げた1点を守るのではなく、果敢にアウェイゴールを狙いに前に出る。
トーレスがシュートチャンスを迎えるなど、チェルシーがやや押し気味にゲームを進めていたが、先に決定機を作ったのは、アウェイのブカレストだった。12分、敵陣でルセスクがミケルからボールを奪うと、キプチュとのコンビネーションから、DFラインの背後へうまく抜け出しフィニッシュまで持ち込む。ボールは枠を捉えていたが、ここは守護神ツェフが左手一本で弾き出す。
迎えた23分、今度はチェルシーのチャンス。早い帰陣でブロックを作るブカレストの守備網を、アザールが個人技で揺さぶりをかけ、最後はミケルがシュート。だが、これはGKタタルシャヌに阻まれる。続くCKでもショートコーナーからミケルがシュートを放つが、これは枠を捉えられなかった。ブカレストの堅い守備を崩せず、敵陣でのボール回しが続いたチェルシーだったが、34分ようやくゴールが生まれる。ブカレストのスローインをルイスがマイボールにすると、マタが右サイドから中央へドリブルで持ち込み、後方から上がってきたラミレスにスイッチする。ラミレスが相手DFを引き付けトーレスの外側を走りこんできたマタへリーターン。GKの股間を狙ったマタのシュートは、キーパーの足に当たりながらもゴールイン。これで合計スコアは1-1、ゲームは振り出しに戻った。得点が入ったことで、コンパクトだったブカレストのディフェンスにも徐々にスペースが生まれ、流れはチェルシーに傾き始めた。しかし、前半終了間際の46分、ブカレストに連続でCKのチャンスが訪れ混戦の中、最後はキリケシュが押し込み、貴重なアウェイゴールを手にする。これでチェルシーは2点が必要となった。

明らかに落胆の色を隠せないチェルシーではあったが、まだ闘志は失っていなかった。
58分、左サイドでアザールがドリブルを仕掛け、上手くファウルを誘いFKを獲得すると、マタの入れたクロスにテリーがフリーで飛び込み、ヘディングシュートを叩き込んだ。勝ち越しまであと1点と迫ったチェルシーは、徐々にゲームをコントロールし始める。ブカレストも攻めの姿勢は変わらないが、チェルシーに走らされる時間が増え、セカンドボールも拾えなくなってきた。
そして、71分ついにチェルシーが勝ち越しに成功する。スローインから右サイドでマタが引き取り、中央アザールが左サイドのトーレスにスルー。ブロックに入ったDFの股を抜いて、トーレスが左足でゴール右隅へ流し込んだ。勢いに乗るチェルシーは、78分にはオスカル自らの突破から、79分にはマタからのパスに抜け出したトーレスがビッグチャンスを迎えるなど、完全にゲームを支配する。
逆に1点でも取れば、圧倒的に有利になるはずのブカレストだったが、体力の消耗が激しく、思い通りの攻撃ができない。86分にはエリア内でのアザールの仕掛けを、ボウルチェアヌがたまらずファウルで止めてしまいPKを献上してしまう。だが、これはキッカーだったトーレスがバーに当ててしまい失敗、試合を決定づける追加点は奪われなかった。
残り時間チェルシーは相手陣内でボールをキープし、ロスタイムには交代出場のベナユンが決定機を迎えるが、押し込めず追加点は奪えない。アウェイゴールを奪われれば、ベスト8進出が一気に消えてしまうのだ。チェルシーは強烈なプレッシャーを背負い、ブカレストはその可能性に賭けて試合終了までぶつかり合う。
だが、スコアは動かず3-1で試合終了。2試合合計スコア3-2でチェルシーが準々決勝進出を果たした。
惜しくもベスト8進出を逃したブカレストだったが、欧州王者に全力でぶつかり、あと一歩まで追い詰めたその勇姿に、応援に駆け付けたサポーターから大きな拍手が送られた。


CHELSEA 3-1 STEAUA BUCURESTI

(2013.3.14 STAMFORD BRIDGE)


scorer


'34 マタ
'46 キリケシュ

'58 テリー
'71 トーレス


1st leg   STEAUA BUCURESTI 1-0 CHELSEA
2nd leg   CHELSEA 3-1 STEAUA BUCURESTI
TOTAL SCORE  CHELSEA 3-2 STEAUA BUCURESTI


感想です (^_^;)

両チームともに、引いて守る時間はなく、とにかくアグレッシブな試合展開でした。
どちらかというと、チェルシーが押してはいましたが、ステアウア・ブカレストも
前に出る姿勢は90分間変わらなかったと思います。
セットプレーから、いい時間帯にアウェイゴールを獲れたのは力あるな、
(チェルシーはアウェイゴール獲れなかった)と思いましたし。
ただ、1st legでもそうでしたが、ハードワークの連続で後半はスタミナが落ちてしまって
後方からの攻撃参加が出来なくなっていたのが、もったいなかったかな、と。
とはいえ、1回戦で対戦したスパルタ・プラハもそうでしたが、個の力・チーム力・リーグのレベル
それぞれに開きはあるけれど、やはりここまで残ってくるのはいいチームが多いですね。
安心して観ていられる試合なんて、存在しません。難しい相手だったと思います。

チェルシーは、そうですね・・・まずまずだったかと。
さすがに1st leg のような残念なパフォーマンスではありませんでした。
今日は左サイドバックに、アッシュが入っていたのは大きかったと思います。
経験値がありますし、危ない場面のカバーリング能力はやっぱりこの人だなって感じました。
年齢は重ねましたが、(現在32歳)それでもあの走力、スタミナ、
ちょっと無理かなって思う距離でも、間に合ってしまうスピードはまだまだ衰えていませんね。
あとは、アザールとマタのコンビネーションも良かったですかね。
それと、以前にも書いたことがありますが、アザールは本当にファウルをもらうのが上手。
相手がそうするしかない、っていうプレーを仕掛けるんですよね。
そして、ボールキープの仕方が上手い。
プレッシャーを受けていても、滑らかにいなすっていうか・・・
アザールの個人技も今日はかなり効いていたと思います。
ただ、チーム全体の連係としては、まだまだですね。
うまく繋がる時もあるけれど、まだまだバラバラな時間の方が多いかな・・・
それとオスカルが右でプレーしてましたが、彼はやっぱり真ん中の方が良さげでした。
後半マタとポジションチェンジしてから、
彼自身のパフォーマンスも、チームとしての組み立ても良くなったと感じました。
でも、今日一番良かったのは、
2点が必要になった時点で気持ちが落ちきらず、しっかり立て直せたことですね。
最近、一度気持ちが落ちたらそのまま、っていうのが多かったですから。
試合数も多い、様々なプレッシャーも大きい、問題も多い。
特に選手たちはいろいろ大変ですけど、いいチームになってほしいですね。

さて、☆今日のトーレスコーナー☆ですが・・・

久々にゴールが生まれましたね。やっぱり彼がゴールを決めてくれると嬉しいです。
あのゴール、ボールをもらってから少し時間がかかったので、難しいかなって思ったのですが
きっちり入れてくれました。他にも何度かチャンスはあったのですが、惜しくも枠外へ飛んでしまい・・・
でも、ちょっといい時のトーレスの雰囲気はありましたね。
これが持続してくれるといいのですが。
ただ、PKを外してしまったのは・・・ギリギリきわどいところを狙ったのか、キックミスなのかは
わかりませんが、残念無念でした[もうやだ~(悲しい顔)]
あとは、ゴールを入れた直後のプレーで、倒れてるところに相手選手のスパイクが顔に入って
思いっきり鼻血が流れていたのは、痛々しかったです[あせあせ(飛び散る汗)]
というわけで、ゴールは決めた、チャンスは何度かあったけど決めきれなかった、PK外した
流血した、とまあ、いろんなことがあった今日のトーレスでした。

さて、実はチェルシーがベスト8進出を決めた他にも、嬉しいニュースが[わーい(嬉しい顔)]
カイトの所属するフェネルバフチェも、プルゼニ戦の2nd leg をホームで1-1で終え
2試合合計スコアを2-1とし、こちらも準々決勝へ進出しました!!
な~んと・・・準々決勝は全試合テレビ放送がある(予定)そうです!
つまり、最低でも2試合はフェネルバフチェの試合が観れます!カイトが観れます!!
(もちろん勝ち進んで、決勝まで行ってほしいです) 
めっちゃ嬉しーい!!あっ、すいません、興奮しすぎました[あせあせ(飛び散る汗)]
あっ、でもチェルシーと当たったらどうしよう・・・・
とりあえず、スパーズとニューカッスルとだけは当たりたくないなあ
あと、ベンフィカもイヤかも・・・▲○□※

ベスト8進出チーム ↓

トッテナム  ベンフィカ  ラツィオ  チェルシー
ニューカッスル  バーゼル  ルビン  フェネルバフチェ

そういうわけで、今夜もうすぐCL&EL準々決勝の抽選会が行われます。
楽しみなような、怖いような・・・
でも、やっぱり楽しみにしたいと思います[わーい(嬉しい顔)]
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EL 決勝R 2回戦 1st leg ステアウア・ブカレスト vs チェルシー [ヨーロッパリーグ]

皆さま、こんにちは[わーい(嬉しい顔)]
久々のチェルシー戦をお伝えします!
ヨーロッパリーグは決勝ラウンド2回戦の1st legが行われ
チェルシーはルーマニアのステアウア・ブカレストとアウェイで対戦しました。

最後にチェルシー戦をレポートしてから、かなり間が空いてしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]
マッチレポートが書けるほど、しっかりは見れなかったのですが
放送された分は全部チェックしておりました。
かなり前になりますが、年始に最下位のQPRにホームで敗戦、これは衝撃的でしたね[ふらふら]
そして、ニューカッスルからデンバ・バが移籍(トーレス・・・)してきて
ランパードの契約更新問題が話題になったり
リーグカップ(キャピタル・ワン・カップ)も敗退してしまったり
アザールがボールボーイを蹴ってしまって出場停止をくらったり、
バが活躍し始めると、古巣のニューカッスル戦で鼻骨を骨折したりと、
良くなりかけたと思ったら、何かしら事件が起こり、チーム状態が安定しないチェルシー。
相変わらず、ベニテスもファンから受け入れられず、
プレミアでも好調のスパーズに抜かれ、順位は4位に後退してしまいました。

さて、アウェイでのブカレスト戦です。
ブカレストは決勝ラウンド1回戦で、
強豪アヤックスをPK戦の末に破って勝ち上がってきた難敵です。油断は禁物。
さて、今日のチェルシーの戦いぶりはいかに・・・。


CHELSEA (4-2-3-1)

トーレス
アザール ('75 マリン) オスカル ベナユン ('64 マタ)
ランパード ミケル
バートランド ルイス テリー イヴァノヴィッチ
ツェフ


STEAUA BUCURESTI (4-2-3-1)

ルセスク ('92 ガルドシュ)
タナセ ('82 タトゥ) キプチュ ポパ
ピンティリー ('58 プレぺリツァ) ボウルチェアヌ
ラトフレビチ キリケシュ シュカワ ルーパ
タタルシャヌ


match report

キックオフ直後、ホームのブカレストが勢いを見せ、キプチェの仕掛けから開始1分でCKを獲得する。これは得点のチャンスにはならなかったが、ブカレストは気合い十分、スタートからエンジン全開で王者に挑む。ブカレストは素早いプレスから、ボールホルダーに対しすぐに数的優位を作り、チェルシーの攻撃を断ち切る。ボールを奪った後は、テンポの良いパスワークで、サイドからだけでなく、中央、ディフェンスラインのウラのスペースも狙い、多彩な攻撃を仕掛ける。一方チェルシーは、ステアウアに押されてはいたが、組織的ではないにしても危ない場面は作らせず、マイペースで試合を運んでいるようだった。しかし、マイボールになっても相手の早いプレスに簡単にボールを失う場面が多く、相手陣内で攻撃する時間が作れない。前線へのロングボールが多くなるが、トーレスにボールが収まっても、サポートがなくゴールに近づくことができない。23分にはトーレスの仕掛けからFK、さらにはCKを得るがこれも得点には繋がらなかった。
ターンオーバーの選手起用のせいか、過密日程のせいか、どこか省エネモードのチェルシーに対し変わらず全力で攻め続けるブカレスト。すると34分思わぬ形でチャンスが訪れる。左サイドからラトフレビチがクロスを入れると、ゴール前でルセスクがバートランドと競り合いながらもヘディングシュートを放つ。これは枠を捉えなかったが、主審はバートランドにファウルの判定を下し、ブカレストはPKを獲得した。これをルセスク自ら決め、ブカレストが先制する。スコアは動いたが、その後も両チームの戦い方に大きな変化は見られなかった。前半のチェルシーの最大のチャンスは38分、アザールの軽快なボールキープから楔のパスがランパードに入る。一旦トーレスのところで時間がかかるが、こぼれ球を再びアザールがマイボールにすると、ベナユンがワンツーからフィニッシュまで持ち込んだ。だが惜しくもGKの好セーブによって阻まれた。

1-0で折り返した後半も、前半同様の展開が続く。ブカレストが良いリズムで攻撃を続け、チェルシーは守備の時間が多く、チャンスを作れない。チェルシーはマイボールになっても、ボールホルダー以外の選手の動きがほとんどなく、うまくボールを繋げず、パスミスやインターセプトによってボールロストする場面が目立った。60分を過ぎたあたりから、ハードワークの影響か、さすがにブカレストに疲労の色が見えてきたが、攻守に渡って機能していたその組織的な動きは崩れることはなかった。
ベニテスは停滞していたチームの動きに流れを作るべく、64分にベナユンをマタ、75分にはアザールを下げマリンをピッチに送り出す。運動量豊富で視野も広いマタ、スピードのあるサイドアタッカーのマリンの投入は決して間違いではなかったが、やはりチーム全体での連動性が見られない。そのうえ、前がかりになることでできた、ディフェンスラインの背後の大きく空いたスペースを上手くカウンターで使われ、追加点を許しそうになる場面も増えてきた。83分、チェルシーは自陣からテリーが前線・左サイドのマリンへ大きく展開。マリンが自らエリア内で仕掛け、ディフェンダーに囲まれながらもシュート。だがGKに止められゴールを割れない。続く84分にはFKのチャンスを得るが、ルイスのキックはバーの上を通過する。結局、ブカレストが追加点は奪えなかったものの、前半にPKで挙げた得点を守りきり1-0で勝利した。


STEAUA BUCURESTI 1-0 CHELSEA

( 2013.3.7 NATIONAL ARENA )


scorer

'34 ルセスク


感想です[ふらふら]

えええと、何でしょう[たらーっ(汗)]

まず、ステアウア・ブカレストは、個の能力がずば抜けて高いという印象は受けなかったですが
とにかく、チームがどのようなサッカーをするのか、というのがものすごく明確で
選手たちが攻守に渡って、しっかりそれを実践できていたことが素晴らしかったと思いました。
何度も得点チャンスは作っていましたし、
逆にチェルシーにはそこまで危ない場面は作らせなかったと思います。
とにかく、相手ボールになった時に一人がすぐにプレスにいき、
2人目、3人目と次々にやってきて、囲んでボールを奪うのを徹底していました。
攻撃に関しても同じで、マイボールになったらボールホルダー以外の選手が
すぐに次の動き、次の動きを起こしていって、それがしっかり繋がっていました。
ミスがなかったわけではないし、終盤は特にプレーの精度が落ちて
決定機を逃していたのは改善すべきところだと思いますが、
組織力ではチェルシーを上回っていました。

さて、チェルシーですが、本当に良くなかったですね[たらーっ(汗)]
ピッチがかなり荒れていて、アウェイだし、メンバーもいつもと違うし、
それなりにやりにくさはあったかと思いますが、それにしてもな内容に結果。
最初から最後まで同じトーンでゲームを終えた、って感じでしたね。
アウェイゲームですから、そこまで積極的に前に出ないのは理解できますが
失点した後も、特に点を取ろう、という覇気のようなものは感じられませんでした。
これは私の勝手な予想ですが、この第1戦は最少エネルギーで戦って
0-0でホームに折り返したかったんじゃないかなあ、と見ていて感じました。
だからバートランドが与えてしまったPKは想定外だったと思います。
正直、チェルシーがフィジカルもメンタルももう少し上向きだったら、おそらく負けはなかったかと。
個の力では圧倒的にチェルシーが勝っていましたから。
それは、相手もよくわかっていたから1対1ではなく、組織で対応してきた今日の結果なのでしょう。
個の能力は本当に申し分ないのに、全然まとまりがないんです。(今に始まったことではないけど)
あれが、チームとしてまとまってがっちりかみ合ったら、とんでもないことになるのになあ・・・
まあ、それがサッカーの難しくも、面白くもあるところなのでしょうけど。
攻守ともに、ほとんどが個人での対応で、連係がなく、
それぞれのやろうとしていることがバラバラでした。
相手の守備が良かったのもありますが、本当にすぐボールを失っていました。
全体的に止まっている選手が多く、相手を引き付けてスペースを作るような動きもなかったですね。
パスを出したあと、動いていたのはマタとマリンくらいでした。
ゲーム終盤に、選手よりベニテスが焦ってた姿が何かとても印象的でした。
第2戦のホームで逆転できるのでしょうか??とても心配です。

さて、久々の☆本日のトーレスコーナー☆もいっときましょうか!

そうですね、「本日の」というよりは、「最近の」トーレスの印象ですけど
一番思うのは、以前の彼ならここでフィニッシュする、というタイミングで撃たなくなったと思います。
良い時のトーレスは、パスをもらう前からシュート(ゴール)のイメージはできていて、
ボールを受けてからシュートまでの一連の動作が、スムーズでコンパクトで完成されていました。
しかし最近は、ボールを持ちすぎる傾向が強く、よりゴールに近い場所までボールを自分で運んで
シュートしようとしているように思います。
より確実にゴールを決めるために、彼は彼なりに考えて動いているんだとは思いますが
思いきりの良さも彼の長所だったのに、今はそれが見れなくなった感じです。
プレーの選択を迷うのも多いように感じます。
あと、わざわざ難しいところに入っていってるような時もあるし、きっとずっと苦しんでるんでしょうね。
とはいえ、彼一人の問題でもないですし。
昔のトーレスに戻ろうが、新しいトーレスに進化しようが
彼が彼らしくサッカーができるといいなあ、と思うばかりです。

そして、最後に久々のカイト情報!!です。

フェネルバフチェはチェコのビクトリア・プルゼニと敵地で対し、0-1で勝利しました[手(チョキ)]
この調子で2nd legも頑張ってほしいです。
放送がないので、あまり最近のカイトがどんな感じなのかわからないですが
ここ最近はどうやらトップではなく、右サイドハーフで起用されているみたいです。
ある時期を境にゴールがパタッと途切れて、ウェボって選手がゴールをよく入れてたので
(プルゼニ戦でも得点)不思議には思ってたんですが
この前チラ見したら右サイドでプレーしてたんで、どうもそんな感じですね。
リヴァプールでも右サイドが主戦場でしたし、チームにとってもそうした方が良いという
監督の判断なのでしょうけど、カイト的にはどうなのかな?
と、少し気にはなりますが
ほとんどの試合は先発フル出場してますし、
変わらずチームのためにプレーしてくれていると思います!
今日のELハイライトでも、チラ見できるかな(笑)

そんなわけで、CLもELも見逃せない戦いが続きます。
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EL GS 第5節 リヴァプール × ヤングボーイズ [ヨーロッパリーグ]

皆さま、連休いかがお過ごしですか?
私は大事な用事をすっかり忘れて寝過ぎてしまいました[たらーっ(汗)]
行きたかったライヴのチケット、取れなかった・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

さて、久々にリヴァプール戦をお伝えします[わーい(嬉しい顔)]
ヨーロッパリーグ(EL)も第5節を終了し、決勝トーナメントに進出するクラブが続々と決定しています。
リヴァプールはホームでスイスのヤングボーイズとの一戦となりました。
リヴァプールはこの試合に勝てば勝ち抜けが決まります。

ホーム・リヴァプールのスタメンは前線にアサイディ、シェルヴィ、ジョー・コール。
中盤はスソ、ヘンド、アンカーの位置にシャヒン。
最終ラインはダウニング、キャラガー、シュク、ウィズダム。GKレイナ。
今回も、しっかりターンオーバーしてのメンバーですね。

アウェイ・ヤングボーイズのスタメンはトップにボバディージャ。
中盤にヌッツォロ、サラテ、シュヌーリー。
ボランチにはファーネルート、ズベロティッチ。
最終ラインはレツヤクス、ベシュコバッツ、ネフ、ズッター。GKベルフリ。

キックオフ直後、アウェイのヤングボーイズがボールを後ろに下げずに前を向き
早いテンポでパスを繋いで、フィニッシュまで持ち込みます。
スタンドに詰めかけたサポーターの熱い応援も手伝って、アウェイをまったく感じさせない戦いぶり。
ヤングボーイズは攻守の切り替えも早く、前に人数をかけてリズムの良いパス回しから
中央、両サイドをうまく使ってリヴァプールゴールを脅かします。
一方リヴァプールは、立ち上がりからの相手の積極的な仕掛けに対応が後手後手になり
自分たちのリズムに持ち込むことができません。
ところが20分、順調な試合運びを見せていたヤングボーイズにアクシデントが起こります。
CBのベシュコバッツが負傷、ピッチを後にし、オヤラがその位置に入りました。
するとその5分後、シュクからのタテパスを受けたシェルヴィがヒールで前に流し
右から抜け出したヘンドがビッグチャンスを迎えます。
しかし、これは相手GKのベルフリが好セーブで阻止。あと一歩、ゴールには至りませんでした。
そして31分、ロジャーズが早くも動きます。何と、右SBのウィズダムを下げてジェラードを投入
ジェラードとシャヒンのダブルボランチにし
ヘンドを右SB、スソがトップ下の位置に入る形に変更しました。
するとその交代直後の33分、ジェラードから右サイドでヘンド、コール、スソと繋ぎコールにリターン。
コールが前線に抜け出し逆サイドにクロスを上げると、それにシェルヴィが頭で合わせゴール。
リヴァプールが先制点を奪います。
それまでの空気とは一変、リヴァプールにリズムが出はじめました。
ボランチをジェラードとシャヒンの2枚にしたことで、その位置でボールが奪え、収まるようになり
そのスペースも使われなくなりました。
先制されたヤングボーイズは負傷によるCBの交代により、ディフェンス面の連係がうまくいかず
リヴァプールにチャンスを作られる回数がそれまでより増えた印象でした。
前半は1-0で終了、後半へ。

先制されたヤングボーイズでしたが、特に焦りは見られず、前半同様、受け身にならずに
積極的に仕掛ける姿勢を崩しません。
選手一人ひとりのプレーの判断も早く、相手ボールになれば前から激しくプレスにいき
マイボールになれば素早く攻める。チーム全員がハードワークを徹底します。
すると52分、ファーネルトが前線にロングフィード。
ボバディージャの絶妙なトラップからの左足でのシュートが炸裂。
ヤングボーイズが同点に追いつきました。
追いつかれたリヴァプールは、60分にスソに代えてスアレスを投入。
勝ち点3が欲しい両チーム、共に一歩も譲りません。
しかし、65分を過ぎた頃でしょうか。ここまでのハードワークの影響か、
ヤングボーイズに疲労の色が見え始めます。明らかにスタミナが落ち、プレーの出足が遅れ
精度を欠くものが増えてきました。
そして72分、リヴァプールに勝ち越しゴールが生まれます。
左サイドでダウニングからボールを受けたスアレスが前線でタメを作り
右側を上がってきたジェラードへ。それをタテにコールが引き取りゴールを背に反転してシュート。
これが見事に決まりゴール!ようやく勝ち越しに成功しました。
その後、リヴァプールはコールを下げ、スターリングを投入し、追加点を狙います。
一方、ヤングボーイズも残り2枚の交代枠を使い切り、同点に追いつくチャンスを窺います。
そして、迎えた88分、ヤングボーイズはズベロティッチの豪快なシュートがゴールネットを揺らし
土壇場で同点に追いつきました。リヴァプール陣内中央の高い位置で
交代出場していたフライがポストプレーで相手DFを引き付け、ズベロティッチにリターン。
リヴァプールは対応が遅れ、ほぼフリーでシュートを撃たせてしまいました。
終了間際の92分、リヴァプールはジェラードのFKからビックチャンスを迎えますが
ヤングボーイズの粘り強い守備にブロックされ得点できず。
その一連のプレーの切れ目と共にホイッスルが吹かれ、2-2で試合終了。
リヴァプールは勝ちきれず、グループステージ突破を決められませんでした。
逆にヤングボーイズは最終節に望みを繋ぐ、価値ある勝ち点1を手にしました。

感想です。
私はヤングボーイズのサッカーは初めて見ました。ビッグネームはいませんが
個人のプレーの質も決して低くなく、チームにまとまりが見られ、好感の持てるクラブです。
後半はスタミナ切れを起こしていましたが、攻守の切り替えがとても早く
そのどちらかになった時のプレーの選択に迷いがありませんでした。
攻撃は積極的、守備は粘り強く、前からの激しいプレスを徹底していたのが印象的でした。
荒っぽさや汚いファウルもありませんでしたね。
そして2度のビハインドにも焦らず、諦めず
最終的に追いついたのは、敵ながら素晴らしいというほかありません。
気になった選手は、トップを務めていたボバディージャという選手です。
いきなりビッグクラブ、というのはないかもしれないけど、
そのうちどこかに引き抜かれていきそうな選手だな、と思いました。

さて、我らがリヴァプール。
レギュラークラスを休ませて臨んだゲームでしたが、結局は3人全員使うことになり
2度のリードを守り切れずの勝ち点1。勝ち抜けは最終節に持ち越しに。
ロジャーズは今季、ターンオーバー制を行っています。
もちろんどちらにも出場している選手はいますが、プレミアとELで使う選手をきっちり分けています。
試合数も多く、怪我人もいますので、これはある程度仕方ないでしょう。
とはいえ、昨シーズンからの勝ちきれないクセ、とでもいいましょうか、
選手は変われど、それは今季もどうやら今のところ継続中の様子。
少しずつ、良くはなってきてるんですが、なかなかですね。
この試合に関しては、相手とは逆に攻守の切り替えがものすごく遅かった。
守備になった時は、攻撃の態勢のまま止まってしまっている場面が多かったですし
攻撃に移った時は、どうするか迷って時間がかかってしまうことが気になりました。
そして、これはプレミアでも感じることですが、プレッシャーにいかないんですよね。
ボールホルダーに対して、一応マークにはいくのですがプレッシャーはかけません。
積極的にボールを奪いにいっているのはジェラードくらいな気がします。
あれだけ全員がプレスをかけないというのは、ロジャーズの指示なんでしょうか。
相手に自由にプレーさせていることが多いので
もう少し何とかした方がいいと思うのですが・・・
それから、前半の30分にジェラードを投入したのはさすがに驚きましたね。
確かにそこから良くはなったので、改善すべきところを見抜いて早く動くという点では
ロジャーズはそういう能力に長けているのかな、と思います。

それと、ダウニングの左SD(噂には聞いてましたが)ヘンドの右SBも
以前のポジションと違うだけに、何だか不思議な感覚でしたね。でも、そう違和感はなかったなあ。
もちろん2人とも本職のポジションではありませんので、あまりインパクトは残せませんでしたが
昨シーズンとは違って、この2人をプレミアで見る回数はめっきり減りましたが
そんな中でも、くさらず真面目に頑張っている姿を見れたのは嬉しいことです。
プロとしては当たり前ですが、与えられたチャンスに全力で取り組むというのは
なかなかできることではありませんので、頑張ってほしいですね。

さて、リヴァプールEL最終節はウディネーゼと敵地での対戦です。
このグループでは、すでにロシアのアンジが勝ち抜けを決め
ウディネーゼの敗退が決まりましたので
今回対戦したヤングボーイズと残り一枠をかけての戦いになります。
さて、どうなることやら・・・

そして、最後に同じくELの話題をもう一つ。
カイトの所属するフェネルバフチェが第5節のマルセイユ戦に0-1で勝利し
グループ首位での勝ち抜けが決定しました!
今週はCLではチェルシーがユーヴェに負け、グループステージ敗退の危機に瀕し
お伝えした通り、リヴァプールは勝利目前で突破を逃し、がっかりすることが続きましたが
ひとつだけ嬉しいことがあって救われました。
カイトはここ最近、公式戦3試合ゴールこそありませんが
怪我からの復帰後、リーグ戦もELもほとんどの試合でフル出場を果たし
チームにとって不可欠な存在になっているようです。
決勝トーナメントでもさらなる活躍を期待したいですね。
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EL GS 第4節 ベシクタシュ×ディナモキエフ [ヨーロッパリーグ]

今日は雨ですね[雨]
皆さんいかがお過ごしですか?
私はフランス語の試験が近づいてきて、そろそろちゃんと勉強しなくては~
とは思いつつ(←思っているだけじゃダメでしょ!)やっぱりサッカーも見ています[るんるん]

さてヨーロッパリーグも各チームにとって重要な第4節を迎えました。
今回は以前お伝えしたディナモとベシクタシュのリターンマッチをお伝えします。
第3節終了時点では首位のストークシティが一歩抜け出し
ディナモとベシクタシュが2位を争う形になっていました。
勝ち点差2でディナモが暫定2位で迎えた一戦。
ベシクタシュはホームでのこのゲームは絶対に落とせません。
ディナモも最低限、勝ち点1は持って帰らなければいけないゲームです。

ディナモのスタメンはミレフスキーの1トップに
2列目が左からヤルモレンコ、アリエフ、コレア。
ボランチにはガルマシュ、ブコイエビッチ。
最終ラインはベタオン、ユスフ、ハチェリティ、ダニーロ・シウバ。
GKショフコフスキー。んん?シェヴァはベンチスタートのようです。

ホームのベシクタシュは前線がシマオン、ウーゴ・アウメイダ、クアレスマ。
中盤カフラック、メフメト・アウレリオ、エルンスト。
最終ラインはイスマイル、エゲメン、シボク、ヒルベルト。GKジェンク。

ディナモはアウェイなのでしっかり守ってカウンター狙いかな?
と試合前は思っていたのですが、まあとんでもない。
自分たちがペースを握ろうとかなり積極的な立ち上がりになりました。
もちろんベシクタシュもホームである事と、もう負けられない状況に簡単に譲るはずもなく
お互い激しい主導権争いを展開。とてもアグレッシブです。

ディナモは攻撃面では中盤でボールを持った味方選手に対して
必ずフォローが入りパスコースを作っていい形で繋げ
ベシクタシュの早い激しいプレスにも簡単にボールは奪われずキープもできるのですが
守備面では最終ラインのところでサイドからのクロスボールの対応が危なっかしい場面が多く
何回か決定機を作られます。
その度に経験豊富なGKショフコフスキーに助けられ何とか事なきを得ます。

ゲームも激しさを増し、選手間での小競り合いも増えてきました。
スタジアムもかなりの盛り上がり。怖いくらいです。
26分過ぎにはディナモのFKの際にスタンドから何か物が投げ入れられ試合は一時中断。
ベシクタシュの選手がサポーターに落ち着くようにアピールする一幕も。

一時は違う部分で荒れたゲームになりかけましたが何とかサポーターも少し落ち着き
両チームの選手たちも激しく言い争ったりすることはなくなりました。
その後再び主導権争いが続き
どちらかというとベシクタシュが試合をやや優勢に運んでいた印象でした。
ただ何か意図があったのか、ボールを持った選手が個人で何とかする
という感じでチームの連携で崩すという感じには見えませんでした。

一方ディナモはあまりロングボールは使わず“繋ぐ”ことを第一に考えていたようで
中盤ではパスは繋がるのですが
ベシクタシュの激しいプレスにそこから前にはなかなか行けません。
そして前半終了間際には競り合いで両チームの選手が倒れていたのに
ディナモがボールを外に出さなかったことで一旦収まっていた選手間のいざこざが再び勃発。
何だか今日はいろいろ大変です[あせあせ(飛び散る汗)]
それだけどちらのチームも譲れないゲームだったのでしょう。
前半は荒れたシーンもありましたがなかなか見ごたえのある好ゲームで0-0。

しかし後半ディナモは前半とは違う形で動いてきました。
前半はボールを持ったベシクタシュの選手に対して必ず2人、時には3人で囲みにいって
ボールを奪い取る姿勢だったのにかなり距離を取り、ほとんどプレスをかけなくなりました。
あれ、まさか引き分け狙い?これって第3節のベシクタシュみたい。
引いて守っていたわけではないのですが、明らかに点を取りにいくという感じではありません。
ゲームの流れからリスクを冒して失点するよりは無難にドローというプランだったのでしょうか。

ところがそれが今回は裏目に出ることに。
ディナモのプレッシャーが緩くなったことはベシクタシュにとっては好都合に間違いありません。
ディナモは自陣に攻め込まれる場面が多くなってきました。
そして67分ベシクタシュはシマオンのCKにエゲメンが高い打点でヘディングシュートを決め先制。
ついに均衡が破れました。

これで点を取りにいかなくてはならなくなったディナモですが
ここへきて失点したことで明らかに足が重たくなり、逆にベシクタシュには少し勢いが出てきました。
しかし時間もまだありましたしディナモは選手交代で流れを変えたいところです。
そうそう、最後まであきらめちゃいけないよね。前節みたいに!
と思っていたらなんと!80分を過ぎた頃
現地からの映像が途絶えてしまい試合がどうなっているのか全くわかりません[ふらふら]
これ、久々ですね。。。今一番大切なとこなのに!ディナモ~[たらーっ(汗)]
そして通信が復旧した時にはなんと89分。しかしスコアは1-0のままでした。

しかしサッカーは最後までわかりません。
と思っていたらやはりそのような流れになってきました!
もうロスタイムに突入していましたがディナモがFKやCKでゴール前、怒涛の攻めを展開。
何かこれ見たことあるぞ~
特に最後のCKからの両チームの攻防は手に汗握るものでした。
ディナモはそのCKから合計7本もシュートを撃ったのですが
ゴール前の混戦からGKにセーブされ、味方選手に当たってゴールを割れず
とにかく人がいすぎて上手くブロックされ面白いくらいに入りません!
“なぜあれが入らないの!?”状態ですね
結局得点できず。。。1-0のまま試合終了。
今回はいい結果を出すことはできませんでした。

ベシクタシュがこのゲーム勝った事とストークがマッカビテルアビブに勝ったので
ストークが首位、マッカビテルアビブの4位は変わらず
ディナモとベシクタシュの順位だけが入れ替わりました。
ディナモ、これはちょっと本戦出場が難しくなってきたんじゃないでしょうか[あせあせ(飛び散る汗)]
もちろんまだ可能性はあるのですが。。。厳し~い
でも頑張ってほしいです。今日だって前半は良かったし、うん、まだわからないですよね。

さて途中で映像が映らなくなったので確認しきれなかったのですが
おそらく今日はシェヴァは出場していなかったようです。
後半が始まる前にチラッと映っていましたがプレーを見れなくて残念。
次節は出てくれるといいなあ、もちろんディナモの勝利を願いつつ楽しみにしたいと思います。
放送。。。してくれるかなあ~

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EL GS 第3節 ディナモキエフ×ベシクタシュ [ヨーロッパリーグ]

今日は久々にヨーロッパリーグの試合をひとつお伝えしたいと思います。
今週はちょっと寝不足な日が続き、かなりしんどかったので[あせあせ(飛び散る汗)]
楽しみにしていた試合だったのですが体を休めてから今朝チェックしました。

というのも大好きな選手の一人シェフチェンコが所属する
ディナモキエフの試合がやっと放送されたのです[グッド(上向き矢印)]
シェヴァがミラン、チェルシーを後にし古巣のディナモに戻ってからというもの
CLやELでしか私は見ることができないので
早く放送してくれないかな~と心待ちにしていたのです。

ここ1,2年はウクライナからはシャフタールがCLには出場していて
ディナモはELに回るような状況のようです。
今回はベシクタシュ、マッカビテルアビブ、
そしてこのブログでも面白いチームかも~とお伝えしたことがある
あのストークシティと同じグループEに入っています。
ここまでディナモはストークとはホームでドロー、マッカビテルアビブともアウェイでドローと
勝ち点2で3位とちょっと苦しい状況。
今日ホームでのベシクタシュ戦は勝っておかないとグループステージは突破が厳しいところです。

さてディナモのスタメンですがブラウンの1トップに
2列目がヤルモレンコ、ミレフスキ、シェヴァ。
ブコイエビッチとガルマシュのダブルボランチ
最終ラインはポポフ、ベタオン、ミハリク、グセフ。GKショフコフスキー。
わ~い、シェヴァスタメン出場とは嬉しい限りです[手(チョキ)]

対するベシクタシュはエドゥが中央、ワイドにシマオン、クアレスマ
中盤はエルンスト、メフメト・アウレリオ、ネジップ。
最終ラインはイスマイル、エゲメン、シボク、ヒルベルト。GKジェンク。
主力選手に何人かケガ人がいるようでベストなメンバー構成ではないようでした。

立ち上がりからディナモが攻め込み、丁寧なパスワークでチャンスを作るスタート。
リーグ戦は見たことないのでよくわからないのですが
見たことある限りではいつもホームでは結講いいサッカーをしています。
攻守のバランスもいいし、パスをつなぐことも出来ればロングボールの使えるし
今日もいい感じでは試合に入れていたようでした。
が、チャンスは何度も演出し決定的な場面も3回はあったかなあ?
とまあ、フィニッシュまでのプロセスはいいのですがとにかく最後がいけません。
シュートの精度がちょっとこれでは困るレベル。
決定的なシーンに確実に決められるようになれば
ここから上にいけるであろういいチームなのですが、どうも決定力がいまひとつ欠けているようです。

ベシクタシュは勝ち点でもリードしていますし、そこまで無理はしてきませんが
前線のクアレスマ、エドゥを中心にカウンターも含め結講チャンスは作っていました。
守備面でも最終ラインはちょっと緩かったかもしれませんが
中盤のアウレリオとエルンストが効いていましたし
ディナモの決定力が微妙だったのも手伝って前半は0-0で折り返すことになりました。

後半に入り、ベシクタシュは完全に“勝ち点1を持って帰る”モードに移行。
前半はわりと自分たちでも攻撃を仕掛けてきていたのですが
全体的に引き気味で前に出てこなくなりました。
前線にボールが入っても無理はせず、ゆっくりキープ。
自陣に引いてしっかりディフェンスをしているのでスペースがなく
ディナモは前半のようないい形でパスも繋げず、ほとんどシュートチャンスが作れません。
やはり前半あれだけあったチャンスに決められなかった事が響いてきました。

60分にミレフスキを下げアリエフが入れますが状況は変わらず。
何もできないまま時間だけが過ぎていきます。
うまくいかない状況に次第にファウルも増え、プレーが雑になってきました。
残り時間も少ない中、この状況を打開すべく
82分シェヴァに代わって期待の若手ブラジル人選手のドゥドゥを投入。
最初は上手く機能しないかと思いきや
ドゥドゥのブラジル人らしいテクニックとピードあるドリブル突破に
次第にベシクタシュの選手がそれまでのリズムを崩され始めます。
いい位置でファウルをもらったり、こぼれ球が拾えるようになってきました。

しか~し、せっかくのFKもまたもや精度が。。。時間もありません[たらーっ(汗)]
もう無理~!!
と、思っていたら大切なことを忘れていました。
サッカーは主審が試合終了の笛を吹くまでわからないということを。
ロスタイムの3分も過ぎたころ、右サイドでグセフが粘りCKを獲得。
これがラストプレーです。
すぐにグセフが入れたクロスにエリア内でフリーだったガルマシュが
なんとダイレクトボレーをゴールに叩き込み土壇場でディナモが得点!
そして試合終了。なんという幕切れでしょうか。
こんな劇的な試合になるなんて予想してた人あまりいなかったんじゃないかな!?

まあとにかくディナモはグループリーグ突破に向けて何とか望みを繋ぐことができました。
良かったです。この勝利は大きい。
ハラハラしたというよりは、私は正直もう諦めていました。ごめんなさい。
やはりどんな状況でも最後まで諦めてはいけませんね。
もちろん結果が出ない時もありますが、行動しないことには何も始まりません。
ディナモよくやってくれました。

このゲームでディナモが勝利し、
ストークがマッカビテルアビブに勝ったことから
順位が入れ替わり

順位 チーム    勝ち点

1  ストーク        7
2  ディナモ        5
3  べシクタシュ      3
4  マッカビテルアビブ  1

と、このようになりました。
うう~ん、ストークやはり恐るべし。リーグ戦でもチェルシー、ユナイテッドにも引き分けてるし
リヴァプールには勝ってます。ディナモ、ストークのホームでの試合残ってるの気になるなあ[たらーっ(汗)]
次節のベシクタシュ戦はアウェイですし
向こうも勝ちにくるだろうから厳しい戦いは続きますね。
でも頑張って欲しいです。

さてシェヴァですが、まさか先発するとは思っていなかったので嬉しかったですね。
今は全盛期の頃とはまた違う、今だからこそできるプレーをしているのかな、という印象です。
カメラが引き気味で選手の映像が小さくてが誰がわかりにくい時に
今の上手いプレーだな、誰だろ?と思ってよく見ると
あっ、シェヴァやん。ってことが何回かありました(笑)
年齢は重ねてもやっぱり上手いです。やはり他の選手とは違うものを感じます。

来年母国で開かれるユーロを最後に現役引退を公言していて
引退後はプロゴルファーに転身する、なんてニュースもありますが
彼にはまだまだ頑張ってもらわないと困ります。
楽しみにしてるんだから(←完全に個人的な私の勝手な希望です)
ユーロは楽しみだけど、あまり早く来ないで欲しい気もちょっとする今日この頃です。







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