数的有利

EL 準々決勝　２nd leg

ブラガ　×　ディナモキエフ

１st leg で退場処分となったシェヴァは出場できませんがやっぱり気になるこの一戦。
ちなみにシェヴァはチームに帯同し、しっかり練習まで一緒にやったそうです。
そんなところも大好きです！今日はスタンドからの観戦になりました。

１st legでブラガがいいチームなのはよくわかっていましたし
１－１で２nd leg に折り返し、アウェイゴールを奪っている分
この試合が０－０でも勝ち抜けるというブラガに有利な状況であることもわかっていました。

前半はどちらが主導権を握るというわけではなく
自分たちの立てたプラン通りにお互い攻撃の時間を作り好ゲームの立ち上がりに。
ディナモはアウェイでしたが落ち着いて自分たちのサッカーをしている印象でした。
とにかく点を取らなければならなかったので
最終ラインはかなり高い位置で前がかりでしたが、
ブラガに攻められても数的不利になる場面は作らずいいディフェンスをしていました。
前半２７分までは。。。

せっかく両チームの長所が出たいい試合だったのにブラガのパウロ　セーザルが
ヤルモレンコに対して危険なタックルで一発レッドで退場に。
確かに完全にアフターでしたし、かなりのスピードでヤルモレンコの左足を直撃していましたので
いたしかたない気もしますが、またしても１０対１１のゲームに。
ナゼ！？
ブラガはほぼ６０分を１０人で戦わなくてはならなくなり、試合の内容・流れもここからは一変。

ただそのとき頭をよぎったのは
まず１０人でも点は取ることはできるということと、そして
たとえ点が取れなくても守りきることも決して不可能ではないということでした。
そんなあまりよくない予感は的中。。。

１０人になったブラガはホームのサポーターの応援も大きな力になったのでしょう。
焦ることもなくチーム全員でしっかりと守備をし、だからといってずるずる下がることもなく
後半はどちらかというとブラガの方が得点のチャンスはうまく作っていました。
数的有利で楽になったはずのディナモは逆に焦りからかミスが増え、
ブラガのゴール前の堅い守備にスペースがなく、とても１人多いとは思えない状況。
しかもディナモのほとんどの選手が後半初めから疲れてる様子でした。
こんな時こそ、シェヴァがいれば。。。と思ったのは私だけではないはずです。

結局ディナモはチャンスらしいチャンスをほとんど作れず
８７分にはポポフが２枚目のイエローで退場、こちらも１０人になりました。
結局どちらのチームも得点はありませんでしたが
素晴らしい集中力で守りきったブラガがbest４へ進出。
ディナモは残念ながら大会を去ることになりました。
結局シェヴァの出場停止が少なからず響く結果となってしまいました。

相手が１０人になったからといっても、数字上では有利なはずですが
実際は必ずしもそうではないことを痛感しました。
同じ人数で戦っている時間帯の方が点が入りそうな感じでしたし
ブラガが守りを固めてからは点が入りそうな気が全くしませんでした。
引いて守っている相手を崩すのは難しいと言いますが、そのとおりでした。
（今日のブラガはそこまで引いて守ってばかりではなかったですが）
まあケースバイケースで、どんどこ得点されることももちろんありますけど
またサッカーの奥深さを実感した一戦となりました。

ディナモは若い選手も多く、まだまだ荒削りですがこれからまた頑張って欲しいですね。
というか、これでまたしばらくシェヴァにお目にかかれなくなると思うと寂しい限りです。