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アジアカップ 日本vsUAE [日本代表]

日本のアジアカップは終わってしまいました。
以前よりは感情に流されず、
試合の内容や結果を受け止めることができるようにはなりましたが、やはり悔しいですね。
時間が経った今日の方がジワジワ来ています。

そうしているうちに、日本が敗退した理由はなぜなのか?という疑問が沸いてきました。
もちろん、この試合だけの要素に限らず、ここにくるまでの経緯に様々な要因があるとは思います。
ただ、昨日の試合で言うなれば
試合開始から7分間にそのカギがあったのではないか、と考えました。
私なりの見解を少し書いてみたいと思います。

スタートから2分過ぎまでは、相手選手へのプレスもかけ、自分たちのパスワークもリズムよく繋がり
フィニッシュまでもち込めていました。決して入りは悪くありません。

ところが、2:40
日本の右サイドで酒井高徳が15番・イスマイールとの1対1でボールを失い、カウンターを受けます。
最終的には川島が阻止し、失点には至りませんでした。
この場面の最終ラインを見てみると、
酒井が上がっていたため、左から長友・森重・吉田の3人が対応しています。
前線の相手選手に対して人数は足りていますが、
ラインコントロールが難しかったのではないかと思います。
長友と森重は並んでいますが、吉田は右サイドの7番・マブフートをマークしなければならないので、
2人より少し下がったポジショングでした。
そこで、オフサイドが取れずディフェンスラインの背後のスペースにスルーパスを出され、
サイドを突破したマブフートに独走を許してしまいました。

この直後から日本は明らかにリズムを崩し、逆にUAEは自分たちのプランに鋭さを増してきます。
日本はパスミスが増え、守備も後手後手になっていました。
相手のレベルはありますが、グループリーグで見せていた
『人数をかけて、後ろもフォローして』
という連動した守備が機能せず、中盤でのプレスが緩くなっていたと思います。

そして、5:54
ボールホルダーであるマブフートに対し、長谷部と香川が2人で挟み込んで対応していました。
しかし、かわされてしまいます。
その後、後方からのフォローがなくドリブルで突破され、前線の中央に守備が引き付けられて
右にポジションをとっていたオマールにフリーでパスを出されミドルシュートを撃たれてしまいます。
これは、日本のディフェンスに当たってゴールには至らず難を逃れました。

そして、先制された7分。
日本の左サイドで相手に緩急をつけたボール回しをされたことで守備が混乱。
ノープレッシャーで前線へのロングボールを許し、
マブフートに絶妙なトラップからのハーフボレーを決められました。

おそらくはプラン通り、先制点を奪ったUAEは前半の早い時間にもかかわらず、
自陣に引いた試合運びを始めます。
延長戦も含め、残り約110分はほとんど日本の攻撃の時間だったと思います。
柴崎の同点ゴールは素晴らしかったですが、90分もしくは120分では決着をつけられず
PK戦の末、日本は敗退という結果に終わりました。

まず、立ち上がりのピンチから修正が出来なかったことが大きかったのではないでしょうか。
落ち着いて立て直す前に、相手のペースに持ち込まれてしまった。
そして先制点を許し、相手のプラン通りの試合運びになってしまったと思います。
多くの場合、先制点を奪われると相手が主導権を握るため、こちらは不利な立場になります。
それは、例えば欧州のビッグクラブや強豪国といわれるナショナルチームでも同じです。
ただ、そこで不利な状況を打開できるプランや能力があるかないか、
発揮できるか否かだと思います。
個人の能力も組織力も、おそらく日本がUAEを上回っていると感じましたが
不利な状況を打開するために必要なスキルが、まだまだ不足しているのではないでしょうか。

アギーレ体制が今後どうなるのか、現段階では明確ではありませんが
そのあたりのレベルアップを進めていかなければならないと思います。
また、どんな高いクオリティをもった選手でもボールを失ったり、ミスをすることはあります。
大切なのはその後をどうカバーするかです。
まずはミスを減らすために、個人の能力をもちろん上げなくてはなりませんが、
そういった部分も常に考えていく必要があると思います。

最後に、選手本人やメディカルによるコンディション管理を問題視する声があるかもしれませんが
個人的には長友の負傷はアクシデント、
交代枠の采配は勝負所を知っているアギーレの英断だったと捉えています。

それにしても、ベスト8で大会を去るのは非常に辛いですね。
コンフェデレーションズカップに出場できないのも、本当に痛手です。
トップチーム含め、各年代で日本のサッカーはしっかり立て直していかないとなりません。

タグ:日本代表
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