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ダルグリッシュ監督解任 [リヴァプール]

現地時間16日リヴァプールはケニー・ダルグリッシュ監督の解任を
クラブの公式サイトで発表しました。

今シーズンの成績不振、ここ最近フロントの人事も活発化していましたし
ひょっとしたらあり得るかも、とは思っていましたが
やはりこういう事態になってしまいました。

先週から今シーズンの振り返り記事を書くために自分で書いたブログ記事や
サッカーノートを一日少しずつざっと読み返していろいろ記事構想を練っていたのですが
その記事を書く前にまた一つ大きな出来事が。

ケニー・ダルグリッシュ監督はリヴァプールのクラブ史上最高のレジェンドと言われる程の人物。
昨シーズン、ロイ・ホジソン政権下で成績不振に陥り
苦しんでいたチームをシーズン途中から引き継ぐと
見事に立て直し順位も12位から最終的には6位の位置まで引き上げました。
私はホジソン監督だった時期、丁度ある理由でサッカーから遠ざかっており
チームがどんな状態だったか当時の事はよく知らずニュースで結果だけ見かけては
「えっ、またリヴァプール勝てなかったの?」と何度も思った記憶があります。
(確かその頃クラブのお家騒動もあり、いろいろ大変だった時期だったかと思います)
そして日本代表がアジアカップで優勝したのがきっかけでまたサッカーが楽しいと思うようになり
プレミアやセリエも再び観るようになったのですが
その時にはもうダルグリッシュ監督がリヴァプールの監督をやっていました。

その頃のチームの印象はとてもうまくいっていたように記憶しています。
ジェラードは確かケガでいないことが多かったけれど
そこをルーカスとスピアリングがいいコンビネーションでカバーし合い
メイレレス(現在はチェルシーですね)マキシ、カイト、スアレスが
運動量もスピードもある意思疎通のしっかりできた 
とてもいいリズムでの攻撃の形を作っていたのがとても印象に残っています。
マキシの2度のハット、カイトもありましたね。懐かしい。
両サイドバックがケガで離脱、若いフラナガンやロビンソンを起用した時には
キャラガーを始め周りのベテラン勢がみんなで彼らのカバーをしチームが一つになって
シーズン残り試合を力を合わせて戦っていてリヴァプールっていいチームだな、と思いました。
恐らくそのいい流れを作ってくれたのは他ならぬダルグリッシュ監督だったのでしょう。
彼が監督を引き受けてくれた事がチームに大きなモチベーションをもたらしたに違いありません。
今シーズンこれだけ悪い成績にもかかわらずアンフィールドのスタンドでは
ダルグリッシュ監督のネーム入りのタオルマフラーなどを掲げて応援している
多くのサポーターの方々をゲームを観る度に目にしました。
私は彼の現役時代、以前の監督時代を知りませんがその光景一つとっても
彼がリヴァプールに多くの栄光をもたらしたことを感じることができました。

そして今シーズンは大きなお金も動き、多くの戦力も補強し期待されたシーズンでした。
しかしこのブログでもお伝えしてきた通りその獲得した新戦力がうまくフィットせず
時間が経つにつれチーム状況も試合内容も悪くなり、チームが出来上がらないまま
リーグカップのタイトルは獲得したもののシーズンは8位でフィニッシュ。
ホームゲームではたったの6勝、勝ち点もプレミアになってから最小記録
得点数も47と少なく今シーズンは多くの不名誉な記録を作るシーズンとなってしまいました。

今、シーズンを振り返ってみても、ブログ記事を読み返してみても
監督采配にはかなり首をかしげる部分が多く、ストレスの溜まるシーズンでした。
シーズン途中でホジソンからチームを引き継いだ当時は
確かそのシーズン終了時までという話だったかと記憶しているのですが
来シーズン(2011-12)以降もぜひ続投してほしいという
周囲の要請に応えての監督就任だったと思います。3年契約だということですから
ダルグリッシュ監督はそのつもりでチーム作りのプランは持っていたのだとは思います。
だからこそ若手選手を積極的に起用しうまく機能しなくても我慢強く使い続け
この一年で新しい時代への礎を築こうとしていたのではないかな、と今は思います。
新しく獲得した選手、起用していた選手は若手の英国人選手が多く
まだまだ第一線で活躍できるベテラン選手をベンチに置きそれで結果が出ているならともかく
内容も良くならない、結果も出ないことにその部分を批判する声もありました。
私個人的にはダルグリッシュ監督が自国の選手を獲得し起用するのは当然だと思いますし
ベテランの選手がなかなか起用されなかったことも世代交代の事を考えれば
ある程度は仕方のないことだと思っていました。
ただやっぱりリヴァプールというクラブであることもそうだし
クラブも経営がありますし結果もやはり求められますよね。
確かにすぐに最強のチームが出来るわけじゃないし時間をかけて創っていくものだとも思います。
難しいところですよね。
もし目の前の結果だけを求めたなら恐らくそれを実現するのは可能だったのではないかと思います。
今シーズンのリヴァプールを見ていて一番感じたのはクラブとして何を目指しているのかが
シーズン通してわからなかった、ということです。
CL出場圏内を目指すようなコメント記事は何度か見かけましたが
本当に?と疑いたくなるような采配っぷり。
FAカップのファイナルを観ていてもタイトルが本当に欲しいようには思えませんでした。
(私がそう感じ取っただけで、もちろん監督も選手もそんなことはないと思いますが)
でもあえてシーズン終了まで自分のやり方を貫いたのは大きな代償を払ってでも
ダルグリッシュ監督はさらなる未来を見ていたのかも。。。と解任された今となっては思います。
ダルグリッシュ監督がやろうとしていた事は理解できなくもありませんが
少し極端すぎた部分や急ぎすぎたところがあったのかもしれません。
もう少しやり方があったのでは、と残念に思います。

私もシーズン中はイライラさせられることが多く
何でやり方を変えないんだろうと何度も思いましたし
記事にも読み返すと結構ダイレクトに失礼な発言をしていたり(スミマセン[あせあせ(飛び散る汗)]
来季もダルグリッシュ監督だったら何か変わるのかなあ??という思いもありました。
恐らくコーチ陣も代わるのではないかと思いますし
もうすでに次期監督候補の憶測も飛び交っていますね。
あとは監督が代わる事にによって移籍する選手も新たに獲得する選手も変わってくるでしょうし
そのあたりも含めて今後リヴァプールがどのようなチームを目指すのか
注目して観ていきたいと思います。

最後になりましたがダルグリッシュ監督お疲れ様でした。
今後も形は違えどリヴァプールを支えて欲しいと思います。

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