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U-23 ロンドン五輪☆スペイン戦 [日本代表]

毎日暑い日が続きますね!
オリンピックもいよいよ開幕
男女サッカーは一足先にスタートしました。

なでしこは初戦を2-1とカナダを下し勝ち点3をしっかり獲得。
そして注目された男子もスペイン相手に1-0と勝つことができました。
U-23スペイン戦を今日も観たまま、感じたままに書いてみたいと思います。

まず、スペインという強敵相手に無失点でに勝利し勝ち点3を取れたのは
結果としては最高の結果と言えると思います。
数的優位に立ちながらも相手に押し込まれる時間も多かった中で
選手たちも最後まで攻撃する姿勢は崩さず勝ちきれたことは素晴らしいと思います。
ただ試合内容には正直やはり不満が残ったのも事実です。

前半はミスも多かったですが前線の選手が前から積極的にプレスにいき
それに連動して後ろの選手も押し上げ、中盤で上手くボールを奪えていたし
奪った後の展開・連係もスムーズで
相手のゴール前にボールを運べていたのは良かったと思いました。
そしてセットプレーのチャンスに得点もできましたし
先制点を取れたことでスペインに焦りと精神的なプレッシャーをかけることもできました。
そして相手の隙を逃さず前に出るプレーで相手を退場に追いやり数的有利も手にしました。

後半も開始早々は危ないシーンを作られましたが
開始から15分くらいまではそう悪くは無かったと思います。
しかし前半からハイペースで試合を進めていた影響で運動量が低下し
前半よりも中盤でのプレッシャーが甘くなって
スペインに自由にボールを持たれることが多くなりました。
ディフェンスラインも下がり気味になって20分を経過した辺りから
押し込まれる時間がほとんどでした。
スペインがポゼッションして攻めている時は
あまり人数が1人少ないようには感じませんでしたが
やはり日本がボールを奪ってカウンターになると
相手がかなり高い位置を取っているのでウラに大きくスペースが空いており
そこを使うことができて、なおかつフリーになる選手が必ず出てくるので
何度も決定機を作ることができました。
しかしそのチャンスを一度も決めることができず
今回勝てたという結果はもちろん悪くないのですが
こういった部分が後々響いてくるのではないかな、とも同時に思いました。

今回のスペイン戦で大きく二つのことを感じました。

一つ目は自分たちより格上とされる相手との対戦で
自分たちがスコアや人数で優位に立った場合
どのような試合運びをするのかということ。
恐らく日本のサッカーは基本的にどんな相手であっても自陣に引いて
がっちりゴール前を固めてカウンターというスタイルは取らないと思います。
ある時間帯・ある局面ではそういった部分的なものはあると思いますが
やはり自分たちのサッカーをやろうとするはずですよね。
自分たちよりも格下相手なら
ゲームをコントロールすることはある程度できると思うのですが
今日のようにスペインやスペインと同等のレベルの国とやったときに
自分たちがリードした状況で主導権を握る・試合をコントロールするという部分を
(もちろんこれから多くの経験を積む必要はありますが)
今後もっとレベルアップして欲しいと思いました。
もちろん相手は点を取らなくてはならないので前がかりになって
こちらが守るという構図になるのは自然ではあるのですが
後半は人数が少ないスペインに主導権を握られてたように感じました。
それによってこちらにプラスになる部分も
(ディフェンスラインのウラのスペースを効果的に使える)もちろんありますが
自分たちが主導権を握る、という意識と姿勢をもっと強く持てたらなと。

二つ目は決定機に決められないのはどうしてなのか。
後半何度もあった決定的な場面に一度も決められなかったのは正直イライラしました。
最初は選手個人の技術的な問題なのかな、と思って観ていたのですが
ふと以前読んだ本にあったクライフの言葉を思い出しました。
それは “攻撃の選手が走り回ることに労を費やすよりも
一瞬のひらめきや重要な場面での突破などのために体力を温存しておくべきだ。
無駄に体力を消費してしまうと判断が鈍り、プレーのキレが悪くなり
結果的にチームにとってもマイナスになってしまう” という言葉です。
(白夜書房 木崎 伸也さん / 若水 大樹さん 著
 クライフ哲学のススメ ー試合の流れを読む14の鉄則より)
前線の選手(特に永井)はみんな前半からかなりの距離を走ってたと思います。
もしかしてそれが一番大きな影響なんじゃないのかなと思ったのです。
(クライフはFW・MFが前線からプレスにいくこと
 自陣に戻って守備をするのが無駄と言っているのではなく
 チーム全体でできるだけ高い位置でボールを奪い返す技術や
 正しいポジショニングでその距離を少なくすることが出来るというものです)
確かに前から激しいプレスをすることによってプラスに働く面もあると思うのですが
一番肝心なところで精度を欠いてしまうのなら
少しそのやり方やバランスを考えてみてもいいのかなと思ったのです。
もちろんそのチームの監督の目指すサッカー、チームのスタイル
所属している選手の特性にもよるので難しいと思いますし
もちろん時間が経過すればもちろんスタミナも低下します。
ただ実際その選手がベストな状態を少しでも多くの時間保てたら
得点率はアップするんじゃないかとも思います。
いかにしてチームでその状況を作るのか、また選手個人のセルフコントロールが
今後課題のひとつになるのではないかと思います。
(私個人は走りまくってる選手は好きなんですけどね)

長々書きましたが、まだ何も手にしていません。始まったばかりです。
気を引き締めグループリーグを突破できるよう
日程はキツイですがしっかり準備して勝ちにこだわって戦って欲しいと思います。

けど、スペインとの試合終了後ちょっとだけ震えましたね(笑)
私も日本人なので嬉しかったですよ。でももう勝ったことは忘れます。
日本のサッカーはもっと上に行かなくてはいけませんから!


↓ 興味のある方は是非。おススメの一冊です。


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